経営企画部国際業務室には大きく分けて2つのミッションがあります。

1点目は、保険の国際的なルールが日本の損害保険会社や消費者にとって望ましいものとなるよう、ルールを策定している国際機関等に、日本の損害保険業界の立場から提言することです。意見反映を達成するためには、国際機関や各国の保険監督当局等とのコミュニケーションが欠かせません。このため、保険の国際的なルールを検討する会議に出席し、情報収集や各国関係者との関係強化に努めています。出張頻度は担当業務により異なりますが、若手担当者クラスでも年2～3回程度の海外出張の機会があります。

2点目は、損害保険制度が未成熟な国に対する業務支援です。自賠責保険制度や地震保険制度など、日本の緻密な損害保険制度のノウハウを伝えることにより、他国の損害保険制度発展に貢献するだけでなく、結果として、当該国で日本の損害保険会社がビジネスを行いやすくなるというメリットもあります。一例として、1972年以降、国内外で定例開講している「ISJ（日本国際保険学校）」というセミナーの運営や、2019年11月に外資開放が本格化したミャンマー保険市場の健全な発展の支援にも携わっています。

いずれの業務も、実務経験の長けた会員会社や当局等との綿密な調整が不可欠であるため、日本の損害保険業界の窓口として、いかに有意義な意見形成や対応をしていくか、国内における論議にも注力しており、日々学ぶチャンスの多い部署と感じています。