国際活動

保険事業のグローバル化や損保各社の海外展開が進む中、損保協会では各種の要望・提言活動により国際的な規制の調和ならびに通商障壁の除去等に努めています。また、海外の保険協会等との交流、保険技術協力、情報発信等により、こうした要望・提言活動の実現性を高めると共に、アジアを中心とした海外保険マーケットの健全な発展にも寄与しています。

要望・提言

保険監督者国際機構(IAIS)や経済協力開発機構(OECD)等の各種会合への出席や意見照会への対応を通じ、日本損保業界の要望・意見を表明するのと共に、国際的なパブリックコメントにも積極的に対応しています。また、損害保険に関する通商課題(障壁)の動向を把握するとともに、それらの解消に向けて、海外の保険協会等とも緊密な連携を図り、積極的な働きかけを行っています。

国際保険監督規制

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国際保険協会連盟(GFIA)

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保険技術協力

損保協会では、東アジア諸地域に対する保険技術協力・交流プログラムとして、1972年から毎年、日本国際保険学校(ISJ)を開催しています。ISJには、各地域の損害保険会社、保険監督官庁等の職員を日本に招いて講義やワークショップを行う一般コース・上級コースと、日本から講師を派遣して各地域のニーズに応じたテーマで講義を行う海外セミナーがあります。この他、損保協会では、OECDのセミナーへの講師派遣や金融庁のキャパシティ・ビルディング(能力開発)への協力等を通じ、アジアを中心とした各国保険業界への保険技術協力を推進しています。

ISJ一般コース(2023年12月)
ISJ海外セミナー(プノンペン、2024年2月)

ISJ概要説明資料

海外保険協会との交流

損保協会では、欧米やアジアの主要な保険協会との間で、相互訪問やマーケットに関する情報交換の他、国際保険監督基準策定やサービス貿易自由化交渉対応をはじめとした各種の国際的な課題について意見・情報交換を行い、協力関係の強化に努めています。なお、損保協会ではこれまでに以下の15の保険協会と協力覚書を締結し、人的交流や意見・情報交換を通じて相互の損害保険業界の発展に貢献することとしています。

1.フランス保険協会(1997年10月)
2.英国保険協会(2001年4月)
3.ドイツ保険協会(2001年5月)
4.中国保険行業協会(2003年5月)
5.米国保険協会(2003年6月)
6.韓国損保協会(2003年11月)
7.インド損保協会(2007年3月)
8.ベトナム保険協会(2009年9月)
9.インドネシア損保協会(2010年1月)
10.モンゴル保険協会(2010年12月)
11.マレーシア損保協会(2011年1月)
12.ミャンマー保険協会(2018年1月)
13.フィリピン損保協会(2018年6月)
14.ASEAN保険会議(2018年11月)
15.タイ損保協会(2019年10月)

ASEAN保険会議と覚書締結(2018年11月)
タイ損保協会と覚書締結(2019年10月)

国際会議

東アジア保険会議(EAIC)

東アジア保険会議(EAIC)は、1962年に東京で発足したアジア最大の生損保合同の国際保険会議で、アジア保険市場における「国際協力の促進と発展」を図ることを目的にしています。会議の参加者数は毎回1,000名を超え、取り上げられるテーマも、東アジア固有のものだけでなく、グローバルな観点のものが増えています。損保協会では、同会議のプログラム策定からスピーカー派遣に至るまで、積極的に参画しています。

ASEAN保険会議(AIC)

ASEAN10か国の保険協会をメンバーとするAICに準会員として参加し、情報・意見交換を通して関係を深めています。

国際海上保険連合(IUMI)

1874年にドイツのベルリンで発足した最も長い歴史を有する海上保険の国際会議です。毎年9月に各国の海上保険の専門家が参加する総会を開催し、現代的な課題を議論しており、損保協会からも代表を派遣しています。

情報発信

損保協会では、英文ファクトブックや英文ホームページによる情報発信に加え、海外メディアへの寄稿や各種情報提供、海外来訪者・照会への対応等により、日本の損保マーケットの正しい理解の促進と海外の保険マーケットの健全な発展への貢献に努めています。

更新:2024.03.04(国際企画部 業務グループ)

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