交通事故時に役立つ「ドライブレコーダー」の紹介
(2013.11.5)

ドライブレコーダーとは?

 ドライブレコーダーは、車両に大きな衝撃が加わった前後十数秒間の時刻、位置、前方映像、加速度、ウィンカー操作、ブレーキ操作等を記録する車載カメラ装置のことです。バスやタクシーに多く設置されている「ドライブレコーダー」ですが、最近は、低価格化が進んだこともあり、自家用車(いわゆる「マイカー」)にも搭載されるようになりました。

ドライブレコーダーの記録映像が事実確認に使える場合

 搭載すると、万一、事故が起きたときにそのときの状況、すなわち、信号の色や相手側の動きなどが記録されます。この記録が、事故当事者の事実に関する認識が異なる際、事実を証明するのに役立つことがあります。
 実際の事例をご紹介しますので、次の画像をクリックしてご覧ください(動画の出典は「東京農工大学/自動車技術会「ヒヤリハットデータベース」 です)。


信号無視で衝突した事案

【事故状況】
 正面の信号は青信号になっていますが、赤信号にもかかわらず左側から乗用車が交差点に進入して、双方が衝突します。






一時停止無視で衝突した事案

【事故状況】
 優先道路を走行中の乗用車が交差点に進入したところ、右側から一時停止を無視した乗用車が交差点に進入して、双方が衝突します




ドライブレコーダーの情報が採用された裁判例

 交通事故において双方の主張が食い違い過失認定が争われている裁判で、ドライブレコーダーに記録された情報が証拠採用された事例(下記事例は、上記に掲載している動画とは関係がありません)があります。

青信号時の進入について過失がないことを主張した結果、裁判で認められた事例(平成23年2月3日 東京地裁)

【事故概要】
 信号機のある十字路交差点で、青色信号に従い、右側に進路変更した原告車両に、赤色信号の被告車両が交差点に進入し、原告車両右後方側面に被告車両前部が衝突した。

【双方の主張】
 原告:被告車両が、信号が赤であるにもかかわらず、対向方向から右折してきたため、本件事故が発生した。
 被告:右折青矢印に従って交差点を右折しようとしたが、先行車両が右折に時間を要したため、交差点内に取
    り残されてしまい、本件事故が発生しており、原告は、前方不注視、ハンドル操作ミス等の過失により事
    故を発生させた。

【ドライブレコーダーの画像で認められた事実】
 原告車両の信号が青だったこと、また、被告が主張するような先行車両は存在せず、かえって被告車両が交差点内を走行して本件事故を発生したこと。 

【ドライブレコーダーによる効果】
 原告の信号が青であり被告に過失のあったことが認められ、原告の過失は認めず、結果として、被告に約26万円あまりの請求を命じた。

※ドライブレコーダーの記録が証拠として採用されるか否かは、裁判官によって個別・具体的に判断されます。

そのほかに期待される効果

 また、ドライブレコーダーを搭載することで、保険金を不正に得ることを目的とした、いわゆる「当たり屋行為」を排除することも期待できます。