金融安定理事会(FSB)に意見書を提出
〜「保険会社の破綻処理」に関して、保険事業の特性に配慮した監督規制を求める〜
(2013.10.15)

 日本損害保険協会(会長:二宮 雅也)は、金融安定理事会(Financial Stability Board:FSB)の「銀行以外の金融機関への実効的な破綻処理の枠組みの主要な特性の適用」および「破綻処理目的の情報共有」に関するパブリックコメントに対する意見書を10月10日(木)に提出しました。

 パブリックコメントに付された文書は、2011年10月にFSBがシステム上重要な金融機関から生じる国際的な金融システムへのリスクに対処するための政策措置の一つとして公表した「金融機関の実効的な破綻処理の枠組みの主要な特性」(以下「主要な特性」)に関連したものです。

 「主要な特性」は、納税者を損失リスクにさらすことなく、株主および無担保かつ保険によりカバーされない債権者に損失を負担させることにより、秩序のとれた方法で金融機関を破綻処理することを意図しており、主に銀行への適用に主眼を置いています。

 「銀行以外の金融機関への実効的な破綻処理の枠組みの主要な特性の適用」では、「主要な特性」を銀行以外に適用するための補完的ガイダンスを提示しています。また、「主要な特性」の別表として「金融市場インフラおよびその参加者の破綻処理」「保険会社の破綻処理」および「破綻処理における顧客資産の保護」に関する銀行以外の金融機関への適用に向けたガイダンスを含んでいます。

 また、「破綻処理目的の情報共有」では、「主要な特性」の要件に則った実効的な情報共有の枠組みの採用を促進するために、2つのセクションで構成されるガイダンスを提示しています。内容確定後には「主要な特性」の別表に追加される予定となっています。


 当協会がFSBに提出した意見書の主な内容は次のとおりです。

  • 「主要な特性」の別表「保険会社の破綻処理」に関して、保険事業の特性に配慮した監督規制を求めるとともに、適用にあたっては伝統的保険業務と非伝統的保険・非保険事業を区別すべきであり、また、仮に破綻した場合に影響が及ぶと想定される先が主として国内であって、グローバルなシステム上顕著なまたは重大な影響を及ぼす恐れまではない、またはその恐れが小さい保険会社については、「主要な特性」の目的を踏まえた対応方法を検討するにあたり、各国当局による裁量が認められるべきである。
  • 「破綻処理目的の情報共有」に関して、共有される情報の管理および漏えいへの対応の徹底を求める。

FSB「主要な特性」関連文書に係る損保協会意見(和英)(PDF)