IAISのBCR提案に関する意見書を提出
〜G-SIIsに対するベーシック資本要件について意見を表明〜
(2014.2.4)

 日本損害保険協会(会長:二宮 雅也)は、保険監督者国際機構(International Association of Insurance Supervisors:IAIS)の「システム上重要なグローバルな保険会社(Globally Systematically Important Insurers:G-SIIs)に対するベーシック資本要件(Basic Capital Requirements:BCR)」に関するパブリックコメントへの意見書を2月3日(月)に提出しました。

 国際的な資本基準の策定を進めるIAISは、G-SIIsに対する監督規制の一部として、上乗せ資本(Higher Loss Absorbency:HLA)要件を掲げており、HLAは2015年末までの策定、2019年からの適用が予定されています。BCRはこのHLAの土台となる要件と位置付けられています。

 今回のパブリックコメントに付されたBCR提案は、2014年3月から5月に予定されているフィールドテストの設計を念頭に置いたものであり、より詳細な提案に関するパブリックコメントは7月から8月に予定されています。


 BCRは9月にIAIS内で承認された後、金融安定理事会(Financial Stability Board:FSB)によるレビューを経て、11月のG20会合で承認される予定です。

 基本的なレベルで国際的な比較可能性を確保するために、BCRは一定のリスク感応度を含むこととされており、その開発にあたっては次の6原則が掲げられています。

1. 主要なリスクカテゴリーの反映
2. 管轄地域間での結果の比較可能性
3. ストレス耐性
4. シンプルな設計と表示
5. 構造の内部整合性
6. 透明性と公表データの活用の最適化

 BCRにはリスクファクターを考慮したファクターベース手法を採用し、BCRの十分性比率は適格資本量を所要資本量で除して算出することが提案されています。

 当協会はIAISにおける国際資本基準策定の議論に積極的に参加しています。今回のパブリックコメントに際して当協会がIAISに提出した意見書の主な内容は次のとおりです。

  • IAISが提案するファクターベース手法を支持する。また、保険の特性に鑑みて、銀行分野に適用されるレバレッジ比率規制の要素を取り入れないとの方針を支持する。
  • 今後実施されるフィールドテストの結果、業界からの意見、IFRS 4を含む関連規制の進展等を考慮して、BCRの内容は将来にわたって適宜見直しを行うべきである。

IAIS「G-SIIsに対するBCR」に係る損保協会意見(和英)