IAISのBCR提案(第二弾)への意見書を提出
〜G-SIIsに対するベーシック資本要件について意見を表明〜
(2014.8.11)

 日本損害保険協会(会長:櫻田 謙悟)は、保険監督者国際機構(International Association of Insurance Supervisors:IAIS)の「システム上重要なグローバルな保険会社(Global Systemically Important Insurers:G-SIIs)に対するベーシック資本要件(Basic Capital Requirements:BCR)」に関する第二弾パブリックコメントへの意見書を8月8日(金)に提出しました。


 国際的な資本基準の策定を進めるIAISは、G-SIIsに対する監督規制の一部として、上乗せ資本(Higher Loss Absorbency:HLA)要件を掲げており、HLAは2015年末までの策定、2019年からの適用が予定されています。BCRはこのHLAの土台となる要件と位置付けられています。

 今回のパブリックコメントに付されたBCR提案は、2013年12月から本年2月にかけて実施されたBCRに関する第一弾パブリックコメントに寄せられた意見と本年3月から実施されているフィールドテストの結果を踏まえたもので、BCRの設計や較正方法等について、より詳細な内容が含まれています。


 BCRは9月から10月にかけてIAISと金融安定理事会(Financial Stability Board:FSB)で詳細が合意された後、11月のG20会合で承認される予定です。

 BCR提案では、リスク係数を考慮した係数ベース手法が掲げられており、適格資本リソースを所要資本で除してBCR比率を算出するとしています。また、所要資本算出のためのリスク区分、区分毎のリスク・エクスポージャの代用尺度およびリスク係数等も示されています。


 当協会はIAISにおける国際資本基準策定の議論に積極的に参加しており、今回のパブリックコメントに際して当協会がIAISに提出した意見書の主な内容は次のとおりです。


  • IAISによる、比較可能性とリスク感応度のバランスをとったBCRの策定、今後の較正の実施を支持する。
  • BCR所要資本の計算において、伝統的損保、伝統的生保、非伝統的保険および資産の各区分に対して、リスク度合いの相対的な重要性の差を考慮せずに、一律に調整係数を適用することは不適当である。
  • 信頼水準が定まらない段階で、所要資本の構成割合に関する基準を決めるべきではない。
  • 適格資本リソースには、国際的に活動する保険グループ(Internationally Active Insurance Groups:IAIGs)の監督のための共通の枠組み(Common Framework:ComFrame)にて提案されている定義を使用するとされているが、ComFrameの内容の確定後、BCRの目的に照らして適当かどうか判断すべきである。


IAIS「G-SIIsに対するBCR提案」(第二弾)に係る損保協会意見(和英)(PDF)