IAISのICP24市中協議への意見を提出
〜マクロプルデンシャル・サーベイランスおよび保険監督に関する基準について意見表明〜
(2017.10.2)

 日本損害保険協会(会長:原 典之)は、保険監督者国際機構(IAIS)の「保険基本原則(ICP)24(マクロプルデンシャル・サーベイランスおよび保険監督)」の市中協議に対する意見書を9月26日(火)に提出しました。

 「ICP」は、保険分野の健全な発展を促し、保険契約者を適切に保護するために必要となる保険監督上の基本的な原則を定めた監督文書です。IAISメンバー国・地域は、ICPに則った監督制度を実施することを推奨されています。また、世界銀行・IMFの金融セクター評価プログラム(FSAP)では、このICPを基準として、評価対象国の保険監督制度が国際水準を満たしているかを評価しています。

 IAISは、現在ICPの包括的な見直しを進めており、今回は「マクロプルデンシャル・サーベイランスおよび保険監督」に関する基準であるICP24の改定案が2017年8月1日から10月1日まで市中協議に付されました(ICP全体の改定完了は2019年予定)。

 ICP24の改定案では、マクロプルデンシャル・サーベイランスの概念・目的、データ収集、市場・リスク分析、保険者のシステム上の重要性の評価等、全般にわたり内容の拡充が図られています。

 当協会はIAISでの国際保険監督基準策定の議論に積極的に参加しています。今回の市中協議に際しては、マクロプルデンシャル・サーベイランスの検討にあたって考慮されるべき観点に関する以下の意見等を表明しました。詳細は、下記リンク先をご参照ください。

  • マクロプルデンシャル・サーベイランスの検討に関しては、潜在的にシステミックリスクが含まれる可能性がある金融取引・資産と潜在的にシステミックとなる特徴を有しない保険商品との違い、および潜在的にシステミックとなる特徴を有する商品の取扱規模・事業特性等を考慮のうえ、経済への影響を踏まえた総合的な判断とともに、IAISが検討を進めるシステミックリスク評価のための新たなアプローチ(Activities-Based Approach)の論議内容等を踏まえて、継続的な検討を行うべき(ICP24)。
  • マクロプルデンシャル・サーベイランスを目的とする情報収集では、目的適合性および目的達成のための有用性を検討するとともに、情報収集にかかる過度な負担を回避すべき(ICP24)。
  • マクロプルデンシャル・サーベイランスで得た知見を監督において活用する際には、金融システムへのリスクが低い会社にまで過剰な監督規制が課される点について、特に留意すべき(ICP24)。

IAISのICP24市中協議文書への損保協会意見(和英)(PDFファイル)


関連リンク

保険基本原則(ICP)