第11回 自動車盗難事故実態調査結果発表
[車上ねらい]
カーナビ盗難件数、過去最高を記録!
[自動車盗難]ハイエース、3年連続ワースト1位!盗難車は部品に分解され海外へ
【No.09-033】
(2010.3.19)
本調査は2000年以降実施しており、今回が第11回目となります。
車上ねらい(調査総数 2,988件)
|
2009年度調査では、カーナビ盗難件数が1,599件と過去最高を記録しました。カーナビのほとんどは転売目的に盗まれており、近年、盗品の処分先としてインターネット・オークションの利用が増加しています。
なお、警察庁の調べでは、部品ねらい認知件数全体は減少傾向にありますが、そのうち被害品別で、カーナビは増加傾向にあり、部品ねらいに占めるカーナビの割合も増加しています。
インターネットオークションを利用してカーナビを処分
インターネット・オークションは、利用者間での売買の場を提供していますが、オークション事業者は実際の出品物を確認していません。また、落札者はより安い価格で落札することにのみ注意を払い、結果として、盗品と気づかず落札した事例もあります。
インターネット・オークションで盗品カーナビが処分されている現状を踏まえ、一部のインターネット・オークション事業者は、出品物と現物との同一性が担保された状態に近づけるよう、カーナビの製造番号の記載、製造番号部分に係る画像の掲載などの対策を講じており、ユーザーも落札する際には、これらの点を確認する必要があります。
【参考】インターネット・オークションを利用した盗品の処分状況(警察庁調べ)
|
自動車盗難(調査総数 619件)
ハイエースは3年連続でワースト1位!盗難車は部品に分解され海外へ
|
車種別ではハイエースが2007年度から3年連続でワースト1位となりました。ハイエースは、耐久性に優れ、部品の汎用性が高いうえ、解体・組み立てが比較的容易なことなどから、中東やアフリカ諸国で人気があります。ハイエースは解体工場で部品に解体されてから輸出されているとみられています。
ハイエースは盗難防止装置のイモビライザが2007年から装着可能となりましたが、現状ではイモビライザの装着されていないタイプが盗難被害に遭う傾向にあります。
なお、ワゴンRは、2007年及び2008年調査で40件弱の盗難件数でしたが、今回の調査で26件と減少いたしました。これは、2008年9月に軽自動車で初めてイモビライザを全車標準装備としたことが影響していると考えられます。
2009年自動車盗難認知件数の7割以上が「キーを抜いた」にもかかわらず盗難被害に遭っていること、検挙事例を見ても一定の窃盗技術を有する組織的な窃盗団による犯行であるとみられることから、単に自動車ユーザーの盗難対策意識を高める啓発活動だけでは対処し難く、社会制度的対策が必要な状況にあります。
当協会は2009年9月に国土交通省に今後我が国で生産されるすべての自動車に対し、イモビライザを標準装備とすべく道路運送車両法等の改正を要望しました。
【参考】
・EU諸国、オーストラリア、中東湾岸諸国などでは、既に法律でイモビライザが標準装備とされ、自動車盗難防止の成果を挙げています。・アメリカでは、部品取りの盗難防止のためのVINナンバーが法制化されています。イモビライザは法律で標準装備とはされてはいませんが、実態として約9割の車にイモビライが装着されており、イモビライザ装着車に対してはVINナンバーが免除となっています。
※VINナンバー(Vehicle Identification Number)とは、自動車の製造番号をいい、部品の互換性を調べる上で重要な情報となっています。
・日本自動車工業会の調べでは、2008年12月末時点の継続生産車種数は180で、このうち2009年10月末時点のイモビライザ装着可能車種数は156であり、86.7%(一部標準およびオプション装着を含む。)にイモビライザが装着可能となっています。
2009年度自動車盗難事故実態調査結果報告 (PDFファイル 217KB)


