第14回自動車盗難事故実態調査結果発表
自動車盗難〜ハイエースの被害は大幅に減少。トラックの被害が増加。
車上ねらい・部品盗難〜バック類、タイヤ・ホイールの被害割合が増加。 【No.12-025】
(2013.3.21)

 一般社団法人 日本損害保険協会(会長:柄澤 康喜)では、自動車盗難の防止対策に取り組んでおり、損害保険会社が2012年11月に保険金を支払った事案(自動車盗難512件、車上ねらい・部品盗難1,706件)を対象に自動車盗難事故実態調査を実施しました。
 本調査は2000年以降実施しており、今回が第14回目となります。

自動車盗難(調査総数 512件)

ハイエースの被害は大幅に減少したものの、6年連続でワースト1位。
トラックの被害が増加、6車種合計で63台・12.3%が被害。



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 ハイエースの被害件数は前年比−42.7%と大幅に減少したものの、2007年調査から6年連続でワースト1位となりました。また、前年ワースト3位であったランドクルーザーの被害件数も前年比-60.3%と大幅に減少しています。背景には、窃盗団の検挙やユーザーの防犯意識の向上等が考えられます。
 ハイエースは2012年5月発売モデルから盗難防止装置であるイモビライザが全車標準装備されたことから、今後更なる被害の減少が期待できます。また、ランドクルーザーの2012年10月発売の一部モデルで、2013年1月からは全モデルで、フロントガラス下部に「ビジブル・ビン」(車台番号を外から見えるようにする仕組み)を新たに付けています。車外から容易に車台番号が確認できるようになったことで、自動車盗難に対する牽制効果が期待できます。
 一方、トラックの被害が増加しています。被害が多い上位20車種の中に、トラックが6車種(63台・12.3%)含まれました。日本のトラックは耐久性に優れ、高性能なため、発展途上国等で人気があります。そのため、年式の古い車でも窃盗犯の標的となり、盗まれた車は解体された上、不正輸出されるケースが多いと推測されます。今後はトラックにも乗用車並みの防盗性能が必要です。

車上ねらい・部品盗難(調査総数 1,706件)

カーナビ被害は前年に続き減少傾向。
バック類、タイヤ・ホイールの被害割合が増加。



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 2012年11月調査では前年に引き続き、カーナビの被害割合・件数が減少傾向にあります。併せて、1件あたりのカーナビ被害額も前年より3万円減少しています。セキュリティコード機能など防盗性能の高いカーナビの普及やネットオークション販売規制の実施、ユーザーによる各種盗難防止策(1.取り外しのできるカーナビは自宅に持ち帰る、2.カーナビにカバーをかける、3.盗難防止ネジの使用、4.カーナビユーザー登録の実施等)が功を奏し、減少したものと推測されます。
 一方、バック類、タイヤ・ホイールの被害割合が増加傾向にあります。バック類の被害はユーザーの心掛け次第で防ぐことができます。車から離れるときはバック類や貴重品は必ず携帯し、車内を空にするようにしましょう。また、タイヤ・ホイールの被害が全体の約10%を占めています。タイヤ・ホイールについても盗難防止ロックナットを取り付けるなど、盗難防止対策を講じる必要があります。