風災害への保険対策
家屋・家財の保険
風災害による損害は火災保険で補償されますか。
火災保険商品は保障範囲ごとにいくつか種類があり、その商品名(ペットネーム)も保険会社ごとに様々ですが、いずれの商品も風災害による損害を補償しています。例えば、
・強風によって屋根が飛ばされた
・強風によって屋根が損壊した箇所から雨が吹き込み、家財や建物内装に水濡れ損害が発生した
などといった損害を補償しています。
ただし、「20万円以上の損害発生の場合に保険金を支払う」といった形で、保険金が支払われるための一定の要件が定められているのが一般的であり、風災害を原因とする損害のすべてが補償されるわけではないため注意が必要です。
なお、最近発売された住宅・家財を中心とした生活リスクを広範囲に補償する総合保険タイプの火災保険商品には、損害額から一定の自己負担額(例1:3万・5万・10万円のいずれか。例2:家屋については0円、家財については3,000円)を差し引いて、風災害による損害を補償するという方式を採っているものもあります。
「耐風性能割引」という割引制度のある火災保険があると聞いたのですが。
建築基準法に基づく住宅性能表示として「耐風等級」を有する住宅については、火災保険について保険料の割引が適用される場合があります。また、新築でない既存の住宅についても、性能保証の認証が得られれば同様の割引が適用される場合がありますので、お近くの代理店、保険会社にご相談されるとよいでしょう。
自動車車両の保険
家屋だけでなく、自動車車両への風災被害が心配なのですが。
火災保険は住宅と家財の両方を対象としていますが、自動車(車両)は火災保険の対象には含まれないため、車両への風災被害に備えるには、自動車保険(車両保険)を別途契約する必要があります。この車両保険は、補償範囲の広い一般タイプと保険料を抑えたエコノミータイプの2種類に大別できます。
車両保険では、いずれの商品タイプでも台風・洪水・高潮といった自然災害によって生じた損害を補償しています。ただし、これらの災害事象と具体的に発生した損害との因果関係が希薄な場合や、風で飛ばされた落下物を避けようとして電柱に衝突したといった自損事故などの場合は、エコノミータイプの車両保険では補償がされないケースもあるため注意が必要です。
工場・倉庫建物の保険
工場・倉庫建物への風災害による損害は、家屋・家財の保険と同様の補償内容でしょうか?
工場向けの火災保険については、家屋・家財の保険と同様に、風災害による損害を基本契約で補償しているのが一般的です(※)。ただし、「20万円以上の損害発生の場合に保険金を支払う」といった形で、保険金の支払いに際して一定要件が定められている点も同様です。
※年間使用期間が3か月以下といった仮設の建物、建築中の屋外設備装置など、風災害に対する危険度の高い物件については、別途特約が必要となります。
一方、倉庫向けの火災保険については、風災害による損害を基本契約では補償していないため、別途特約を付加する必要があるのが一般的です。
なお、補償内容には物件ごとに様々な形態があるため、詳細についてはお近くの代理店、保険会社にご相談されるとよいでしょう。