交差点および交差点付近で一般的に起こりやすい事故のパターン
(事故類型の解説)

出会い頭事故のパターン 右折先での事故のパターン 右折直進事故のパターン 左折先での事故のパターン 左折巻き込み事故のパターン 追突事故のパターン

交差点通行時の注意

■坂を下って交差点に進入する場合は、スピードが出やすくなるため、特に注意しましょう。

■高速道路の橋脚や歩道橋などが交差点付近にある場合は、そうした構造物の陰になり、見通しが悪くなることがあります。また、店舗の看板やネオンサインなどにより、夜間は眩しく感じられ周囲が見にくくなる場合もあります。きちんと減速し、周囲をよく見て通行しましょう。

それぞれの事故パターンをクリックすると、詳細を表示します。

追突事故のパターン
信号待ちや急ブレーキ等で停止した自動車等に、後続車が追突する事故

左折巻き込み事故のパターン
自動車等が左折時にバイク・自転車等を巻き込む事故

左折先での事故のパターン
自動車等が左折先の横断歩道や付近の歩行者・自転車等と衝突する事故

右折直進事故のパターン
自動車等が右折時に対向車線を直進してくる自動車・バイク等と衝突する事故

右折先での事故のパターン
自動車等が右折先の横断歩道や付近の歩行者・自転車等と衝突する事故

出会い頭事故のパターン
自動車・バイク等がそれぞれの方向から直進してきて、相手方と衝突する事故


追突事故のパターン

【状況】 自動車Aは、黄色信号に従い減速・停止しようとしたところ、減速しなかった後続車Bに追突されてしまいました。

【原因】 黄色信号で通過を焦ったBが「Aは交差点を通過するだろう」と勝手に思い込んだためです。

【状況】 自動車Cは、右折車線に入ろうと、交差点の直前で無理な進路変更を始めました。
 後続車Dは慌ててブレーキを踏みますが、間に合いません。Eの自動車も、突然割りこんできたCの動きに対応しきれず、追突してしまいました。

【原因】 直接の原因は、交通ルールを無視したCの危険な行動です。しかし、DやEも万一に備える心構えがあれば、事故は回避できたかもしれません。

【対策】 交通ルールを守ることはもちろん、「〜だろう・〜するはず」といった思い込みはせず、常に周囲に気を配り、「〜するかもしれない」という危険予測の心構えを持って運転しましょう。


【状況】 自動車Fの前に、左側から歩行者が飛び出してきました。Fは急ブレーキで対応しましたが、後続車Gは脇見運転をしていて気づくのが遅れ、追突してしまいました。
【状況】 自動車Hの前にも、右側から自転車が猛スピードで飛び出してきました。Hも後続車Iも急ブレーキを踏みましたが、車間距離が充分でなかったため、追突事故となってしまいました。

【原因】 歩行者や自転車の無理な飛び出しが直接の原因ですが、Gの脇見運転やIの車間距離不足も、事故の要因といえます。

【対策】 交差点やその付近は、車だけでなく歩行者や自転車も多いものです。
 常に運転に集中し、脇見運転は絶対にしないこと、前車の急ブレーキにも対応できるよう充分に車間距離をとることを心がけましょう。

左折巻き込み事故のパターン

【状況】 左折しようとしている自動車Aに対して、バイクBも左後方から同時に左折しようと進行してきています。
 しかし、Aの運転席からは図のような死角があるため、AはBに気づかずに左折し、巻き込み事故となってしまいました。

【原因】 この場合、AB双方に原因があります。Bは「自分のバイクにAは気づいているはず」と思い込んで無理な進行をしたこと、Aは自車を道路の左端にきちんと寄せずに左折を開始し、死角の危険も予想していなかったことが事故につながりました。

【対策】 左折の際には、ドライバーは自車の左後方に死角があることを常に意識し、サイドミラーだけでなく自分の目で見て安全を確認しましょう。
 また、できるだけ道路の左端に車を寄せてから左折する(大回り左折をしない)ことで、バイクなどが無理に横をすり抜けようとするのを防ぐことができます。

 一方バイクは、「ドライバーから自分が見えているはず」と思い込まず、死角に入らないよう注意しましょう。また、無理なすり抜けなどは非常に危険ですので、やめましょう。
※バイクは車体が小さく見落とされがちなため、ヘッドライトを昼間も点灯することで、他の自動車等から見えやすくする、といった方法もあります。


【状況】 大型車Cは、自車の内輪差(前輪の軌跡よりも後輪の軌跡のほうが、内側に食い込むように通過する現象)を考慮して、左側に余裕をもって左折を開始しました。
 しかし、後方から進行してきたバイクDは「充分に左折できる余裕がありそうだ」と思い込み、Cの横をすり抜けるように左折しようとした結果、Cの左後輪に巻き込まれてしまいました。

【原因】 DがCの内輪差を過小評価してしまい、「Cの横をすり抜けても大丈夫だろう」と判断を誤ったまま通行したためと考えられます。

【対策】 大型車の内輪差は数メートルに及ぶ場合もあるため、バイク等は大型車と並んで左折せず、やり過ごしてから通行しましょう。余裕があるように見えても、無理なすり抜けは禁物です。

 もちろん、自動車ドライバーも常に自車の死角や内輪差を意識し、安全確認を怠らないようにしましょう。

左折先での事故のパターン

【状況】 歩行者用信号は青ですが、点滅しはじめています。しかし、歩行者Bや自転車Cは「赤信号になる前に急いで渡ろう」と飛び出してきました。
 一方、自動車Aは左折の終盤にさしかかりスピードを上げようとしていたため、BやCの飛び出しを避けきれず、衝突してしまいました。

【原因】 この場合、「Aはきっと止まってくれるはず」と思い込んで無理な横断をはじめたBやCの交通ルール違反が、事故の主な原因です。
 しかし、Aも左折が終わるまでは油断せず、すぐに止まれる速度で通行していれば、事故は回避できたかもしれません。

【対策】 歩行者や自転車の交通ルール無視は、大きな問題となっています。自分勝手な思い込みや行動は事故のもとですので、自動車やバイクの動きにもしっかりと注意を払いましょう。

 ドライバー側も、左折が完全に終わるまでは注意を怠らず、左折した先の状況をしっかりと確認しながら、安全な速度で通行しましょう。


【状況】 自動車Dは、違法駐車している自動車Eを避けるため、やむをえず少し大回りで左折していました。
 ところがそこに、Eの前方から歩行者Fが飛び出し、DはFを避けきれず衝突してしまいました。

【原因】 この場合、Fの飛び出しは非常に危険な行動といえます。しかし、Dもこうした危険を予測して、すぐに止まれる速度で通行していれば、事故は回避できたといえます。
 また、Eの違法駐車がこの事故を誘発してしまった、ともいえます。

【対策】 歩行者は、物陰などから周囲を見ずに飛び出さないようにしましょう。

 また、ドライバー側も、歩行者や自転車の飛び出し・駐車車両の急発進など、起こりうる危険を予測しながら対応できるスピードで慎重に左折しましょう。

 なお、交差点とその側端から5m以内は、危険を回避する場合等を除いて駐停車が禁止されています。Eのような違法駐車は絶対にやめましょう。

右折直進事故のパターン

【状況】 右折待ちの自動車Aは、「対向車線の直進車Bよりも、自分が先に右折してしまおう」と急いで右折を開始しました。
 しかし、このときAがBの進行速度を見誤ると、衝突事故になってしまいます。
 また、仮にBよりも早く右折できたとしても、その陰からバイクCが直進してきたような場合は、やはり衝突事故となってしまいます。

【原因】 Aの焦りと無理な通行が、最も大きな原因といえます。自分が右折することばかり考えていると、BやCの走行速度を見誤ったり、Bの陰となっているCの存在を見落とすことにつながります。

【対策】 右折する際には、対向直進車の動きに注意しつつ、左折よりも長い距離を通行しなければなりません。  そのため、対向直進車がある場合は、「やり過ごしてから、慎重に右折しよう」という余裕を持ちましょう。
 また、対向直進車の陰からバイクや自転車が直進してくる可能性もあります。こうした隠れた危険を常に予測しながら運転しましょう。


【状況】 右折を待っていた自動車Dに対し、対向車線の大型車Eが「お先にどうぞ」と譲ってくれました。Dは「せっかく譲ってくれたのだから、」と急いで右折しましたが、Eの隣の車線を直進してきた自動車Fを発見できず、衝突してしまいました。

【原因】 Eの好意に応えようと焦るあまり、Dが周囲の安全確認を怠って慌てて進行してしまったことが原因です。こうした事故は、一般的に「サンキュー事故」と呼ばれることもあります。

【対策】 相手の好意に応えたい気持ちはよくわかりますが、結果として事故を起こしては元も子もありません。
 たとえ対向直進車が進路を譲ってくれた場合でも、慌てずにゆっくりと進み、安全確認をしっかり行いながら少しずつ右折するようにしましょう。

右折先での事故のパターン

【状況】 自動車Aは右折の終盤にさしかかり、「早く右折してしまおう」という気持ちから、スピードを上げはじめています。
 これに対して自転車Bや歩行者Cは、歩行者信号が青色点滅のため焦って周囲を確認せずに飛び出し、Aと衝突してしまいました。

【原因】 Aが右折先の状況に注意を払い、スピードを抑えて通行していれば、この事故は回避できたはずです。
 もちろん、BやCの飛び出しも交通ルール違反です。「車の方が止まってくれるはず」といった思い込みは、事故の元です。

【対策】 右折の場合は、交差点を通り抜けるまでの距離が左折の場合より長いため、スピードも出やすくなる傾向があります。
 右折が完全に終わって交差点を抜けるまでは、状況をしっかりと確認しながらスピードを抑えて通行しましょう。

 また、歩行者・自転車の飛び出しや無理な横断は非常に危険です。「車からは自分が見えているはず」と思い込まず、注意して通行しましょう。


【状況】 右折待ちしていた自動車Dは、対向車線を直進してくる自動車Eの速度や距離を気にしながら右折を開始しました。
 しかし、左図のようにEばかりに気をとられていたため、右折先の横断歩道を通行していた自転車Fや歩行者Gに気づくのが遅れ、衝突してしまいました。

【原因】 Dの視線がEの方に集中していたために、FやGの発見が遅れたことが原因です。Dが少しずつ慎重に右折をしていれば、回避できた事故といえます。

【対策】 右折の際に、対向直進車ばかりに気をとられていると、こうした事故につながってしまいます。
 対向車線だけでなく、右折先の状況もしっかりと確認しながら、スピードを抑えて通行しましょう。

 また、歩行者・自転車も、「車からは自分が見えているはず」と思い込まず、注意して通行することが大切です。

出会い頭事故のパターン

【状況】 左図の交差点には信号はありませんが、東西に走る道路の方が道幅も広く、優先道路となっています。
 しかし、西から通行してきた自動車Aの前に、北から自転車Bが周囲をよく確認せずに飛び出してきたため、出会い頭に衝突してしまいました。

【原因】 Bの無理な飛び出しが最も大きな原因ですが、Aも危険を予測して減速していれば、事故は回避できたかもしれません。

【状況】 南から進行してきた自動車Cは、一時停止の標識を無視して通行したために、東から進行してきた自動車Dと衝突してしまいました。

【原因】 言うまでもなく、Cの交通ルール違反が最も大きな原因といえます。

【対策】 たとえ普段は交通量が少ない場所であっても、優先通行区分や一時停止標識などは必ず守りましょう。
 また、優先道路側を通行している場合でも、「脇道から歩行者・自転車・車などが飛び出してくるかもしれない」というように、常に危険を予測した運転を心がけてください。


【状況】 自動車Eは、交差点を通過し終えようとしていますが、道路脇の駐車場から自動車Fが割り込むように道路に出てきたため、避けきれずに衝突してしまいました。

【原因】 Fが左図のように自分の進行方向ばかりを見ていて、右側から来るEの動きをきちんと確認していなかったことが原因です。
 また、Eも交差点を通過してスピードを上げはじめていたため、Fの動きに対応できませんでした。

【対策】 出会い頭の事故は、双方に原因がある場合も多く見られます。交差点を通過したからといって油断せずに、周囲に気を配りながら通行しましょう。
 また、駐車場や公園などの近くを通行する場合は、車や子どもの飛び出しにも充分に注意する必要があります。

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