損害保険の契約をお考えの皆さまへ
−損害保険の契約にあたっての手引−(バイヤーズガイド)
くるまの保険を契約するための手引
くるまの保険には、法律で契約が義務付けられている「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」と任意で契約する「自動車保険」の2種類があります。
契約にあたってのご注意
自賠責保険では、ご自身のケガや、他人の財産に対する損害は補償されません。
- 自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、自動車による人身事故の被害者を救済するために、法律で契約が義務付けられている保険です。(下表の緑色の部分)
- 自賠責保険は、他人を死傷させた場合の損害賠償(対人賠償)のみを補償する保険で、ご自身のケガや他人のモノなどに対する損害賠償(対物賠償)は補償されません。
- また、右表のとおり自賠責保険には支払われる保険金の額に限度額がありますので、これを超える損害賠償に備えるには、任意の自動車保険を契約する必要があります。
- 自動車保険(任意保険)は、被害者への対人賠償および対物賠償のほか、ご自身や同乗者のケガ、所有する車の損害などの補償を全てセットにしたり、数種類を組み合わせたりして販売されています。(下表の水色の部分)
自賠責保険と自動車保険の補償内容

自動車保険は、契約条件によって保険料を節約できる場合がありますが、補償範囲が狭まるため、契約にあたっては十分確認する必要があります。
- 記名被保険者
お車を主に使用される方を申込書の被保険者欄に記載します(この方を「記名被保険者」といいます。)。この記名被保険者を中心に補償の対象となる方の範囲などが決まるため、重要な事項です。 - 運転者の範囲
運転者を記名被保険者本人とその配偶者に限定したり、記名被保険者とその家族に限定したりするなど、運転者の範囲に条件を設定することにより保険料を節約することができます。ただし、これにより補償範囲が限定されるため、設定条件として適切かを十分確認する必要があります。 - 運転者の年齢
例えば、30歳以上の方が運転される間の事故に限り補償の対象とするなど、運転者の年齢に条件を設定することにより保険料を節約することができます。ただし、これにより補償範囲が限定されるため、設定条件として適切かを十分確認する必要があります。
自動車保険には等級による割引・割増制度があります。
- 自動車保険では、事故の内容や回数に応じて決まる等級がお客さまごとに設定され、この等級により保険料 が割引または割増される制度があります。
- 初めて自動車保険を契約すると原則として6等級からスタートします。事故がなければ1年毎に1等級ずつ上がり、等級に応じて保険料が割引されます。
- 逆に事故を起こして保険金の支払いを受けると、原則として1事故につき3等級下がります。例えば、6等級の人が事故を起こすと翌年の契約では3等級となり、保険料が割増になります。
- ただし、事故の内容によっては事故回数に数えないもの(例:停車中に追突されてケガをし、搭乗者傷害保険で通院保険金を受け取った)や、等級が下がらず据え置きになるもの(例:洪水により被害を受け、車両保険 で車を修理した)もあります。
よくあるご質問
人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険の補償内容は、どのように違うのですか?
どちらも自動車事故により、契約の車に乗車中の方が死傷した場合に補償される保険ですが、次のような違いがあります。
| 人身傷害補償保険 | 搭乗者傷害保険 | |
| 対 象 事 故 | 契約者とその家族については、契約の車に乗車中の方が自動車事故によって死傷した場合だけでなく、歩行中や他の車に乗車中の自動車事故によって死傷した場合も補償されるのが一般的。 | 契約の車に乗車しているときの自動車事故によって死傷した場合に限り、補償される。 |
| 補 償 内 容 | 契約金額を限度に、ケガの場合の治療費・休業損害、死亡の場合の逸失利益等の損害が補償される。 | ケガによる死亡・後遺障害・入院・通院に対して、契約金額に基づいてあらかじめ設定された額が支払われる。 |
なお、人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険の双方を契約している場合は、それぞれから保険金が支払われます。
車両保険を契約する場合にはどのような点に注意すればよいですか?
車両保険を契約する際は、次の点にご注意ください。
- 契約金額
契約時点における市場販売価格を基準に契約金額を設定します。
事故による修理代などがこの契約金額を超える場合でも、契約金額までしか補償されません。 - 免責金額
損害額の一部を自己負担する金額のことを「免責金額」といいます。(免責金額をゼロとすることも可能です。)
免責金額を高く設定するほど保険料は節約できますが、万一のときの自己負担額が増えることになります。 - 補償範囲
補償範囲を限定して保険料を抑えるタイプの車両保険もあります。
例えば、あて逃げや単独事故などによる損害を補償しないものがあり、その場合、これらの事故による損害には保険金は支払われません。
運転者の範囲を家族に限定した自動車保険を契約していますが、結婚後、別の場所に住んでいる子供が運転して事故を起こした場合、補償されますか?
自動車保険で運転者の範囲を家族に限定した場合、一般的に家族の範囲は、下記の「ひとくちメモ」のとおりなので、記名被保険者またはその配偶者の子供が結婚して別の場所に住んでいるときは、その子供が運転して起こした事故については補償されません。よって、運転者の範囲の設定には注意が必要です。
自動車保険における「家族」とは、一般的に次の方々をいいます。
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者または配偶者の同居の親族
- 記名被保険者または配偶者の別居の未婚(※)の子
自動車保険の保険料に影響を与える要素には、どのようなものがありますか?
POINT2およびPOINT3以外で保険料を決定する要素として、次のようなものが挙げられます。
- 記名被保険者の運転免許証の色
「記名被保険者」の運転免許証の色がゴールドの場合、保険料が割引となる場合があります。 - お車の使用目的
業務用、通勤用、レジャー用など、お車の主な使用目的によって、保険料が異なる場合があります。 - お車の走行距離
年間走行距離によって、保険料が異なる場合があります。 - お車の安全装置等
エアバッグやABS(アンチロック・ブレーキング・システム)が備わっていたり、衝突安全ボディ構造を有していたりする場合、保険料が割引となる場合があります。
無事故で、今回と同じ車、契約内容も同じであったにもかかわらず、次年度の契約で保険料が上がると言われたのですが、なぜですか?
保険会社が自家用(普通・小型)乗用車の保険料を決める要素の一つとして、車種(型式)ごとの損害率(保険成績)があり、毎年1回、型式ごとの損害率の状況に基づいて保険料の見直しが行われています。
したがって、契約されているお車について、契約者自身は事故を起こしていなくても、同じ車種の他の契約者に事故が多かった場合は、その車種全体の次年度の保険料が上がってしまうことがあります。
自動車保険には、補償内容を充実させたり、補償範囲を広げたりするような各種の特約が用意されています(例:弁護士費用特約、車内携行品補償特約、ファミリーバイク特約、個人賠償責任特約など(※))。ただし、これらの特約をセットした場合、保険料が割増となるため、契約にあたってはご自身にとって本当に必要なのかどうかを十分見極める必要があります。
事情があって自動車保険を解約することになった場合、現在の等級は将来、再契約するときに引き継げるのでしょうか?
廃車や海外赴任などで一旦契約を中断する場合においても、一定の条件のもとに等級を引き継ぐことができる制度があります。
この制度の適用を受けるためには、保険会社の発行する中断証明書が必要となりますので、代理店または保険会社にご相談ください。
保険の満期が近づくと代理店または保険会社からハガキなどで案内がありますが、同一内容で契約更新するか否か等を含め、満期の管理は契約者ご自身で行う必要があります。
自動車保険は1年ごとに更新するタイプが一般的であるため、うっかり契約更新を忘れて無保険状態で自動車を使用することがないよう十分注意する必要があります。また契約更新を忘れてしまうと、自動車保険の等級(割引)を引き継げないことがあります。