Q83. 海外では治療費が高額になる場合があるとのことですが、治療費の水準と海外旅行傷害保険における対応を教えてください。
例えば、海外で盲腸の手術を受けると、国によっては数百万円の費用がかかる場合があります。このような事態に備えて、海外旅行傷害保険では、ケガや病気の治療費に対する保険金支払いのほか、病院の紹介・手配などのサービスを提供しています。
海外では日本に比べ治療費が高額になるのが一般的です。例えば、ホノルルやロサンゼルスなどで盲腸の手術をして入院すると、数百万円かかるといわれています。また、日本では盲腸で手術すると1週間程度の入院が必要になりますが、ホノルルやロサンゼルスでは平均入院日数が2日になるようです。また、海外の医療事情は日本とは大幅に異なり、医療機関に対して治療費の支払い能力の証明ができない場合(海外旅行者の場合、海外旅行傷害保険を契約していないなど)には、全く治療が受けられないこともあるようです。
このように海外の治療費が高額になってしまう状況に対応して、ケガや病気の治療費用の補償について、保険会社によっては保険金額の設定を無制限とする商品(注1)も用意しています。
| 都 市 | 総費用(円) | 平均入院日数 |
| ホノルル | 2,560,000 | 2 |
| ロサンゼルス | 1,624,400〜2,165,800 | 2 |
| バンクーバー | 1,108,600〜1,773,800 | 2 |
| ロンドン | 1,302,800〜1,737,100 | 2〜3 |
| ウィーン | 1,273,500 | 3〜4 |
| ローマ | 1,217,600 | 4 |
| アテネ | 1,136,500 | 3〜4 |
| マドリード | 1,014,400 | 5〜7 |
| パース | 408,400〜1,002,100 | 3〜4 |
| パリ | 860,500 | 3 |
海外でケガをしたり病気にかかって治療を受ける場合には、様々な問題が発生してくることが考えられます。
具体的には、どこの医療機関で治療を受ければ良いのかが分かりにくいということ、高額な治療費をその場で支払うことが可能かどうかということ、そして症状の説明や治療方法など専門的な医療用語について外国語でコミュニケーションが図れるかどうかなどが考えられます。こうした事態に対応するため、海外旅行傷害保険では、保険金を支払うという保険商品としての本来的な機能のほかに、次のようなサービスを提供しています。
1.病院や医師の紹介・予約
保険会社では、日本からの旅行者が多い海外主要都市に駐在窓口を設置したり、コレクトコールによる国際電話を通して24時間・年中無休体制でのサポートデスク(コールセンター)を国内に設置したりするなど、言葉や習慣が異なる海外で契約者がトラブルにあったときなどに、直接対面または電話で日本語による対応サービスを行っています。これにより、最寄りの病院やより設備の整った専門の医療機関の紹介・予約を受けることができるようになっています。
2.キャッシュレス治療の手配
保険会社では、現地で開業している病院や医療機関の評判、経営状況などをあらかじめ調べて、適切な病院や医療機関を選定したうえで提携交渉を行っています。具体的には、契約者がケガや病気で治療を受けた際には、保険会社に治療費用を直接請求してもらうことが可能かどうかを交渉します。交渉がまとまった病院や医療機関には治療費用を保険会社が直接支払うこととなりますので、契約者は高額な現金を持ち歩くことなく、また立替払いの必要(注2)もなく、安心してキャッシュレスで治療を受けることができます。
3.医療通訳の手配
保険会社は、必要に応じて受診時に通訳の派遣を手配します。電話による医療通訳サービスもあります。