むすび塾、防災講演会

2015年度 地域防災力向上取組みin高知

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<むすび塾とは>

河北新報社(東北地方のブロック紙「河北新報」を発行する宮城県仙台市の新聞社)が、東日本大震災の教訓を今後の備えに生かすため、東北も含めた全国各地で地震、津波の際の避難の手法などを地域住民と一緒に考え、行動を後押しするために、関係機関(損保協会含む)と連携して実施している取組み。
高知県では、高知新聞と連携して2016年2月19日、20日に以下のワークショップ、講演会等を実施。

<主催等>

  • 主催:高知新聞社
  • 共催:河北新報社、協賛:一般社団法人日本損害保険協会
  • 協力:潮江南防災連合会
  • 後援:高知県・高知市・高知市自主防災組織連絡協議会・
    日本赤十字社高知県支部・日本防災士会高知

防災学習会

  • 日時:2016年2月19日(金)14:00〜15:40
  • 会場:潮江南小学校(高知市高見町)
  • 講師:武田 真一氏(河北新報社防災・減災プロジェクト委員会事務局長)、
    菅原 彩加氏(大学生 宮城県石巻市で被災)
  • 対象:同小学校4〜6年生、潮江中学校2年生等
  • 来場者数:約300名
  • 概要:
    • 潮江南小学校の児童および潮江中学校の生徒が、日頃の学習成果である、家族を対象に実施した地震に対する意識調査や地域の避難場所調査結果報告、揺れ・津波への対策等を発表し、武田氏から「家族に防災のことを伝えるのは非常に大切」との講評がなされた。
    • その後、菅原氏が地震の被災体験を語り、児童・生徒に対して「自分の命を自分で守れる大人になってほしい」と訴えた。

防災講演会

南海トラフ地震から“いのぐ”力の育て方

  • 日時:2016年2月20日(土)14:00〜16:30
  • 会場:高新RKCホール
  • 来場者数:約380人
  • <基調講演> 「災害を生き抜く力を育てる 〜東日本大震災の教訓から〜」
  • 講師:今村 文彦氏(東北大学災害科学国際研究所所長)
  • 概要:宮城県内における過去の津波の浸水記録と、東日本大震災での浸水地域の比較から伝承(過去の情報)と実際の災害の不一致について解説がされた。また、津波避難訓練は責務だから参加するとの認識に止まっているが、訓練は「いつでもできる」ではなく「今すぐする」ものという意識改革が必要であるとの話があった。
  • <講演> 「被災体験から私が伝えたいこと」
  • 講師:菅原 彩加氏(同上)
  • 概要:自身の津波遭遇体験を通じ、当時の行動を「備えがなかった」「大丈夫だろうと安心した結果、勇気をもって避難する決断を下せなかった」と振り返りながら、地震、津波は恐怖であることは誰でも同じだが、少しの積み重ねで命は守ることができ、備えがあれば、それほど怖いものではないとの話があった。
  • <トークセッション> 「いま私たちにできること」
  • 出演者:菅原 彩加氏(同上)、
    折中 新氏(高知大学防災すけっと隊代表)
  • 概要:防災サークルを通じて地域とのコミュニティは強化されること、コミュニティができている地域は防災力があること、防災サークルの活動を実際に体験してほしいこと、学校での防災教育は地域との連携が重要であり地域が学校の防災教育に関わってほしいこと等が説明された。

被災体験を聞く会

  • 日時:2016年2月19日(金) 19:00〜20:00
  • 会場:高知市立自由民権記念館
  • 講師:蟻坂 隆氏(民生委員 宮城県石巻市で被災)
    井上 剛氏(中学校長 宮城県石巻市で被災)
    内海 牧子氏(宮城県東松島市で被災)
  • 来場者数:約150名
  • 概要:蟻坂氏からは民生委員やPTAとして関わった防災活動、損保協会の防災プログラムである「ぼうさい探検隊」の意義・効果等が、井上氏からは被災当時の勤務先小学校に津波が押し寄せた時の避難体験等が、内海氏からは親族が身内の救助に向かい津波に巻き込まれた話、自宅近くの小学校への避難住民が犠牲になった話、家族で避難場所を予め決めておき銘々に逃げることの教訓、自身が地震保険に加入していて再建できた話等が、それぞれ語られた。

避難訓練演習

  • 日時:2016年2月20日(土)9:00〜12:30
  • 会場:(訓練)潮江南小学校区内、(演習)潮江南小学校
  • 参加者:潮江南小学校区内住民、行政機関、同校教員・児童・保護者、宮城県の被災体験発表者等
  • 参加者数:約80人(うち、避難訓練参加者は約50人)
  • 概要:
  • 「要支援者の避難」「別々の場所にいて被災した親子の避難」の2パターンの訓練を2家族で実施。同校に1.5メートルの津波が到達するまでの予想時間(40分間)内での避難行動を観察した(避難場所、ルート等は自分で判断)。
  • 引き続きワークショップで、訓練を振り返り意見交換を行った。宮城県の被災者から、早急なブロック塀対策の実施についてのアドバイスや、運動会の競技に避難訓練の要素を取り入れている事例紹介が行われた。また、同小学校教頭から、学校と地域との連携が重要、転任の多い教員には校区の地理や避難場所の把握が必要であるといった気付きが報告され、参加者に共有された。

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講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

新設:2017.10.3(業務企画部 防災・安全グループ)