「ぼうさい探検隊」事前学習の手引き

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- 防災編
おとな向け
ねらい
どのようにして地震がおきるのだろうか
地震の被害にあわないための備えや行動について考えます。
地震のおこる仕組みについて子どもたちにわかりやすく解説します。
8ページのような地震の被害を防ぐには、
どのようにしたらよいか子どもたちに説明します。
1 建物が倒れる
2 津波におそわれる
古い建物内で地震がおきた場合は、ゆれがおさまったら外
に出ましょう。できるだけ建物から離れ、落下物や倒壊物か
ら身を守りましょう。
3 火災が広がる
4 山くずれやがけくずれがおきる
火災が広がると鎮火が困難になるため、ゆれがおさまったら火
を消します。電気による火災(通電火災)を防ぐために、避難所へ
行く前にはブレーカーを切ります。なお、ゆれが激しい時は、ま
ずは身の安全を確保することをポイントとして指導しましょう。
5
津波注意報や、津波警報が出たら、すぐに高台に避難しま
しょう。高台が遠い場合は、近くの避難ビルなどの建物の高
いところに避難しましょう。
山の斜面や、がけのそばに住んでいる場合は、地震がおきた
ら家から離れて避難所などに避難しましょう。
地面が液状化する
川の近くや埋め立て地などで砂が多く含まれた場所で、
地震とほぼ同時におきます。
市や町などのハザードマップなどで調べておきましょう。
地震はどのようにしておきるのでしょうか。
1. プレートの動きによる海溝型地震
地球の表面には10枚ぐらいのプレート(地殻とマントルの表面の一部)というものがあり、
1年間に数mm∼数
cmずつ動いています。
日本の近くでは、
海側のプレートが陸側のプレートの下に潜り込んでいます。
そのとき
に陸のプレートが引きずり込まれて、それがたえきれずに、元に戻ろうとするときに大きな地震がおきます。
地殻(ちかく)
マントル
北米プレート
(オホーツクプレート)
ユーラシア
プレート
核(かく)
東北地方太平洋沖地震
関東地震
南海トラフ地震
太平洋プレート
フィリピン海プレート
地球の内部とプレート
日本付近のプレート
2. 活断層が動く内陸型の地震
日本の内陸には多くの活断層があります。断層が押されたり、引っ張られたり、横にずれたりすると、断
層が動いて大きな地震が発生します。でも、いつ、どれくらいの大きさの地震がおきるか予測するのは
大変むずかしく、突然地震がおきることがあります。
断層
活断層で
発生する地震
プレート付近の地震活断層による地震
出典:文部科学省「地震をみてみよう解説編」
(https://www.jishin.go.jp/main/pamphlet/primary_school/primary_school_high.pdf)
を加工して作成
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