業務企画部自動車・海上グループでは、自動車保険・自賠責保険および海上保険の業務運営に関する業界対応を行なっています。特に公共性の高い自賠責保険では、業界として消費者向けの啓発活動や、交通事故防止や被害者救済に資する活動の企画立案・実施運営を会員会社や関連行政と連携して実施しています。昨今では、自動運転等の普及・開発、各種手続きの非対面化やキャッシュレス化の動きに伴い、自動車社会も大きく変わりつつあります。こうした社会の転換期においても、損保業界として自動車保険・自賠責保険を適切に提供・運営するための体制整備をする役割を果たしています。

また、自賠責保険は交通事故被害者への損害賠償という保険本来の役割だけでなく、被害者保護の目的のために、交通事故防止や被害者およびその家族への支援事業などを支える役割も担っています。こうした事業を行うために、自賠責運用益を活用した「自賠責運用益拠出事業」の運営も行なっています。この事業は、拠出事業の決定までに関係者や諮問機関の承認が必要となり苦労しますが、拠出した事業や研究がメディアなどで公表され、被害者保護の一助になっていることが分かるとやりがいを感じます。

その他にも、当グループでは各課題について、損保業界の安定した業務運営に資するために業務改善の検討や、関連行政への要望提言をしています。「安心・安全な社会」を実現するべく、日々の業務に取り組んでいきたいと考えています。