まず気候変動の基本について知ろう

地球温暖化と気候変動

  1. A.地球温暖化の爪あとは近年益々大きくなっています。その原因である気候変動がさらに進むと、日本を含む世界各地で以下のような現象が起き、私たち、そして次世代の人たちの生活とその質は甚大な影響を受けます。

目指すのは世界で「500億をゼロ」に!

現代の人々の生活や企業の事業活動により、私たちは毎年約500億トンの温室効果ガスを大気に放出しています※1。体積にして東京ドーム約2,060万個分にあたります。
温室効果ガスは、人類による化石燃料の大量利用等によって排出されるもので、通常は、地球の気温をちょうどよい水準に保つ役割を果たしてくれます。しかし、私たちの活動によって放出される温室効果ガスが、自然などが吸収してくれる量を上回ると、大気中に熱が閉じ込められます。そのことにより、地球の気温は押し上げられて、気候(天気や降水量等)の変動が加速していきます。
温室効果ガスの排出を実質ゼロにしない限り※2、近い将来、私たちの生活は、原状回復できないほど甚大な被害を受けます。温室効果ガスの排出を減らすだけでは、効果はありません(気温の上昇スピードが多少落ちるだけで、上昇そのものは止まりません)。
私たちの生活や企業活動を抜本的に見直して、排出量をゼロに近づけるしかありません。

※1.2019年度の世界の排出量(二酸化炭素換算ベース)。日本の排出量は約12億トン。
※2.日本を含む国際社会は、2050年度までに脱炭素社会を実現すること(温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること)を目標に掲げています。

知っておこう!温室効果ガスのトップ3は?(世界の排出量ベース)

  1. A.対策をとらず、現在のペースで温室効果ガスが増え続けると、2100年には平均気温が産業革命前に比べ、約4度上昇すると予測されています。 現在、国際社会は気温の上昇を1.5度以内に抑えようとしています。

温室効果ガスの排出量

  1. A.温室効果ガスは現代社会のあらゆる場面で排出されています。

その他・・・

  • モノを温めたり、冷却したりするとき
    エアコンやガス給湯器などの使用による排出量は年間約1.2億トン
  • 栽培や飼育をするとき
    飼料製造や牛の飼育による排出量は年間約0.3億トン

  1. A.一つの家庭や事業者が起こせる変化は限定的ですが、一体となって行動することで大きな影響力を持つことができます! 世界や日本の排出量をゼロに近づけるは、一人ひとりの意識と行動を抜本的に見直していく必要があります。

更新:2021.09.28(経営企画部 企画グループ)

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