保険商品の比較に関する自由討論会
1.設置背景
保険商品の比較情報について、適切な比較情報が提供された場合は消費者の利便性向上につながる一方で、「誤解させるおそれ」のある比較情報が提供された場合には消費者に誤解が生じ適切な商品選択を阻害するおそれがあると言われています。
こうした2面性のある保険商品の比較について、平成17年4月1日に金融庁に設置された「保険商品の販売勧誘のあり方に関する検討チーム」で検討が行われ、平成18年6月19日に「最終報告~ニーズに合致した商品選択に資する比較情報のあり方~」が公表されました。
その報告書の中で比較情報の提供を促す環境整備を図るための「自主的な協議会の設置」が提言されており、同提言を受け日本損害保険協会、生命保険協会、外国損害保険協会の3協会で、「みんなが主役、保険商品の比較に関する自由討論会」を開催することとなりました。
2.本討論会の開催状況等
本討論会は、特別な参加資格や人数制限を設けずに、消費者、販売者等の立場を問わず保険商品の比較について関心のある様々な立場の方に自由に参加いただきながら、比較情報の提供のありかたを一緒に考えていきたいという考えのもと、平成19年7月から平成20年5月の期間に、4回に亘って開催されました。
第1回
2007年7月3日 損保協会会議室(参加114名)
特段のテーマを設定せず、広く論点を洗い出すため、保険商品の比較情報に関して、自由に意見交換を実施しました。
議事録
配布資料
主なご意見
第2回
2007年9月20日 生保協会会議室(101名)
特段のテーマを設定せず、広く論点を洗い出すため、保険商品の比較情報に関して、自由に意見交換を実施しました。
議事録
配付資料
第3回以降のテーマ設定
2007年12月3日
第1、2回討論会の意見を踏まえ、第3回以降の具体的論点(事務局案)を作成しました。
事務局案については、自由討論会ホームページ上で、広く意見照会を実施しました。
第3回
2008年1月25日 損保協会会議室(85名)
「消費者の利便性を確保し、かつ誤解を招かない保険商品の比較とはどのようなものか」「比較表に記載すべき項目、情報とはどのようなものか」、事務局から提示した比較表例(医療保険、自動車保険)を参考に意見交換を実施しました。
議事録
配付資料
【共通資料】
【医療保険関係資料】
【自動車保険関係資料】
主なご意見
第4回
2008年5月16日 御茶ノ水セントラルビル 5Fホール5A会議室(92名)
「比較情報を提供する主体として、どのような主体が望ましいのか」「消費者が比較情報を利用する際に留意すべき点はないか」を中心に意見交換を実施しました。
議事録
配付資料
*資料7は【論点】5ページ目に掲載しているイメージ図です。
主なご意見
3.実施報告書の作成
実施報告書は、第1回から第4回までの自由討論会におけるご意見について論点別に整理を行っており、比較情報の提供のあり方や比較情報の提供を促す環境整備を図る観点から、発言者の方に真摯にご検討頂いた「ご提言」「ご要望」および「克服すべき課題についてのご意見」を取り纏めたものです。
本報告書を参考に業界団体、保険会社、代理店、保険仲立人、比較情報提供会社、消費者団体等が今後の業務・取組みをご検討いただければ幸いです。