地震防災・減災シンポジウム in 長野
2018年度 地域防災力向上取組み in 長野
~人がつくる長野の防災をあなたへ そしてあなたから~

●日時:2019年2月2日(土)13:30~16:30
●会場:長野県社会福祉総合センター 講堂
●対象:県内の一般消費者等
●参加者数:180名
●主催:信州地震保険・共済加入促進協議会※、日本損害保険協会、信濃毎日新聞社 長野県損害保険代理業協会
●開催趣旨:地震に対する防災や減災の意識を高め、命を守るためにとるべき行動を住民に伝え、浸透させること。

(※)「信州地震保険・共済加入促進協議会」
地震保険・共済加入をはじめとした事前の備えについて啓発を行うことを目的に、地震保険・共済を扱う関係団体と長野県により、平成29年7月に設立した組織。(構成団体:日本損害保険協会 長野損保会、長野県損害保険代理業協会、全労済長野推進本部、長野県農業共済組合、全国共済農業協同組合連合会長野県本部、生活協同組合コープながの、長野県)

講演

地震災害への備えを考える
~東日本大震災、陸前高田を見て思うこと~

●講師:安田 菜津紀氏(フォトジャーナリスト)
●概要:
・プライバシーは守られないが誰かしらの目が届く避難所。プライバシーは守られるが外部の方の目が届きにくい仮設住宅。災害非常時に置き去りになりがちなのは誰なのか、改めて考えるべきだと思う。
・陸前高田に残った一本松。「希望の松」と名付けられたこの松だが、被災者には辛い記憶を呼び覚ますものであることも知ってほしい。
・仮設住宅で出会った女の子、震災時は小学1年生。学校では高台に逃げることになったが、彼女がいちばん仲良くしていた子は母親が迎えにきて、帰宅途中で津波に飲まれて亡くなった。友だちを亡くしたその女の子は、きっぱりと言う。「子ども自身も自分で判断して逃げなくてはだめです」。

講演の様子(安田氏)

パネルディスカッション

地震リスクに備える、私たちの暮らし、準備

●コーディネーター:山﨑 登氏(国士舘大学 教授・元NHK解説 副委員長)
●パネリスト:安田 菜津紀氏(フォトジャーナリスト)
室﨑 益輝氏(兵庫県立大学大学院 教授)
佐藤 主光氏(一橋大学 経済学研究科 教授)
鎌倉 宏氏(元・北安曇野郡 白馬村堀之内 区長)
南沢 修氏(長野県危機管理部 危機管理防災課 火山防災幹)
●概要:
・地震の対策は、行政とコミュニティ、個人とボランティアなどいろいろな対策の足し算。生活の再建や復興では、地震保険への加入が重要だ。各コミュニティで危険な場所や避難場所を落とし込んだマップを作成することや、最低3日の備蓄を心がけることも大切。

パネルディスカッションの様子

講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

更新:2019.10.18(業務企画部 啓発・教育・防災グループ)

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