避難所運営リーダー養成講座
2016年度 地域防災力向上取組みin和歌山

●日時:2016年8月6日(土)13:00~17:00
●会場:田辺市 大塔総合文化会館
●対象:自主防災組織の会長、田辺市職員、和歌山県損害保険代理業協会メンバー等
●参加者数:60 名
●主催:和歌山県、日本損害保険協会、和歌山県損害保険代理業協会
●開催趣旨:大規模災害時の避難所の運営に関する講義や南海トラフ地震による津波を想定した避難所の実践的な運営の演習を通じて、地域の防災リーダーの防災・減災意識の高揚を図る。

報告書

報告書(0.65MB)

■「避難所運営リーダー養成講座」
和歌山県では、2014 年度から各市町村において講座を実施し、大規模災害時の避難所運営を円滑に行えるよう、運営主体となる自主防災組織の会長等、地域における防災リーダーや市町村職員を「避難所運営リーダー」として養成している。

講義

大規模災害時の避難所運営の状況

●講師:此松 昌彦氏(和歌山大学災害科学教育研究センター センター長 教育学部教授)
●概要:
(1)東日本大震災や熊本地震などの実例
(2)南海トラフ地震など大規模災害時の避難所の運営における課題(ニーズに応じた支援が不十分、女性や要援護者への配慮)
(3)地域住民など避難所運営関係者による平時および有事の協議やルールづくりの重要性
などについて解説がされた。

資料
講義の様子(此松氏)

説明

日本損害保険協会の取り組む防災事業

●説明者:鐘ヶ江 修(日本損害保険協会 近畿支部 事務局長)
●概要:
(1)地震保険の基本的な仕組み
(2)損保協会の防災関連事業(ぼうさい探検隊など)
(3)損保協会の高齢者対応事業(高齢者交通事故防止、契約トラブル防止)
について説明がされた。

資料
説明の様子(鐘ヶ江事務局長)

演習

避難所運営ゲーム

●講師:此松 昌彦氏(和歌山大学災害科学教育研究センター センター長 教育学部教授)
    今西 武氏(和歌山大学災害科学教育研究センター 客員教授)
●概要:講評では、
(1)避難所の運営に決まった答えはなく状況によって変わること
(2)女性・要援護者・外国人などへの配慮やコミュニケーションが重要であること
(3)避難所の運営には組織やルールづくりが重要であり、日頃から地域住民が中心となって具体的な課題解決を協議しておくなどの備えが災害に強い地域づくりにつながること
などの説明がされた。

演習の流れ

(1)ゲーム説明

・避難所の図面(学校を想定)を用い、避難者(カード)を図面内に配置
・ゲームの条件=南海トラフ地震(東海・東南海・南海同時発生)、ライフラインの状況など
   ↓

(2)自己紹介・役割分担決定

   ↓

(3)避難所運営ゲーム実施

   ↓

(4)各班で意見交換

・課題の抽出、対応策の検討
   ↓

(5)各班からの発表

   ↓

(6)講師による講評

演習の様子(今西氏)
演習の様子

講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

更新:2017.10.03(業務企画部 啓発・教育・防災グループ)

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