地域防災リーダー研修会
2017年度 地域防災力向上取組み in 広島

●日時:2018年2月3日(土)13:20~17:00
●会場:広島市役所 2階講堂
●主催:広島市、日本損害保険協会中国支部
●対象:地域の防災リーダー(広島市・広島県が養成)
●参加者数:79名
●開催趣旨:防災に関する知識の習得や実践的なワークショップを通じ、地域における適切な避難行動、避難支援や災害対応につなげ、地域防災力の向上を図る。

講演

防災気象情報とその利用

●講師:上吹越 隆敏氏(広島地方気象台 調査官)
●概要:
1. 地域の災害リスクを知る
・ハザードマップなど
2. 災害から身を守るための知識を持つ
・警報、注意報、各種情報(土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報など)
・防災気象情報の入手方法(気象庁ホームページ、地上デジタル放送の活用など)

講演の様子(上吹越氏)

最後に、上吹越氏から次のまとめがあった。
・自分の住んでいる地域がどういった災害に弱いか、どういった災害が起こりやすいかを知ることが重要である。それによって、実際に災害が起きたときに行動ができる。
・災害への心構えとして、災害は「まさか」ではなく、「いつか」起きるものと認識すべきである。ここ数年の大雨などを踏まえると、いつどこで災害が起きるか分からない状況になっており、決して「自分は大丈夫」と思わないことが重要である。

ワークショップ

災害図上訓練DIG~地震編~

●講師:瀧本 浩一氏(山口大学大学院創成科学研究科 准教授)
●概要:
1. 災害図上訓練DIGの意義の解説
・災害面からみた地域の特徴を見える化し、災害時の地域防災リーダー・住民の役割や対応を整理し、平時にどのような訓練を行えばよいかなどを参加者が考え出すためのもの。
・防災では「どこで」と「いつ」の観点が重要である。地域でどこが危ないか、また、安全かを把握し、いつまでに住人に声がけをするか、いつまでに避難するかを決めて置くことが重要である。まずは地図で検討し、そのうえでまち歩きをして検証することが必要である。

2. 災害図上訓練DIGの実施
(1)参加者による机の移動とグループ分け
(2)地図に地域の特徴(災害時に役に立つ空間・資源・避難所、古い木造住宅、など)を記入
(3)地図を使って地震発生時の対応(建物の倒壊状況や火災発生等を踏まえた対応など)のグループ討議

災害図上訓練DIGの様子

最後に、瀧本氏から次のまとめがあった。
・地図1枚で災害時の対応を地域住民で話し合うことができる。また、どのような防災訓練を行うべきかのベースにもなる。そのような観点で取組みを地域で進めてもらいたい。
※DIGとは、参加者が地図を囲みながら、災害時の対応策などを考える訓練。
 Disaster(災い)、Imagination(考える)、Game(いろいろやってみる)の3つの頭文字

講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

更新:2018.10.16(業務企画部 啓発・教育・防災グループ)

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