滋賀県損保特殊暴力対策協議会総会を開催

損害保険事業の健全な発展のため、損保業界と警察との連携の重要性を再確認

 日本損害保険協会近畿支部委員会(委員長:藤原 剛・三井住友海上火災保険株式会社常務執行役員 関西本部長)では、7月14日(水)に滋賀県大津市内で、第41回滋賀県損保特殊暴力対策協議会総会を開催し、来賓・顧問・会員など30名の出席がありました。

 開会に際し、滋賀県損保特殊暴力対策協議会の会長である 長沼 孝裕 滋賀損保会会長(三井住友海上火災保険株式会社 滋賀支店長)から、日頃よりの関係各位の連携・協力に謝辞を伝えるとともに、「不当・不正請求の手口が年々巧妙化している中、当たり屋行為による保険金詐欺事件を立件いただき深く感謝申し上げます。損害保険事業の健全な運営を保つためにも、引き続き県警本部、関係各位のご協力を頂きながら、保険犯罪防止に努めてまいりたい。」との挨拶がありました。
 顧問挨拶では滋賀県警察本部 刑事部の 井上 薫 組織犯罪対策課長から、「県内の暴力団の構成員は、一番ピークであった昭和40年代との比較でみると1/10に減少しているが壊滅までには至っていない。準構成員・半グレなども多く不当行為にかかわっている。今後もお互い情報共有し合って犯罪防止に協力願いたい」と、また、同じく顧問の同県警本部 交通部の 日高 清美 交通指導課長からは、「自動車保険は被害者救済の使命を果たしており、社会に貢献している。悪用はあらゆる手段を駆使して排除に努めたい」との挨拶があった。
 また、講演において滋賀県警察本部 交通部交通指導課の 富居 敬介 課長補佐からは当たり屋の手口とドライブレコーダーによる不正行為の撮影映像の紹介があり、「交通事故を端緒とした保険金詐欺事件では、損保業界からの情報提供で立件した事例も出ている。今後も警察への情報提供・捜査協力を願いたい」との講話がありました。
 その後、損害保険事業の社会公共性に鑑み、損害保険に関する犯罪の予防と排除に努め、事業の健全な発展を図るための決議を全員一致で採択し、その意思を確固たるものにしました。
 損害保険業界では、1979年から民事介入暴力対策および不正請求対策として、関連諸機関と連携を図り、健全な損害保険事業の運営を行うため、全国にこのような協議会を設けています。当協議会は1980年に設置されています。総会の概要は次の通りです。

第41回 滋賀県損保特殊暴力対策協議会総会 式次第

  1. 1.開会
  2. 2.来賓のご紹介
    公益財団法人滋賀県暴力団追放推進センター 専務理事 田中 一成 様
  3. 3.顧問・参与ならびに役員の選出
  4. 4.顧問ご挨拶
    滋賀県警察本部 刑事部組織犯罪対策課長 井上 薫 様
    滋賀県警察本部 交通部交通指導課長 日高 清美 様
  5. 5.令和2年度活動報告及び令和3年度活動計画
  6. 6.講演
    滋賀県警察本部 交通部交通指導課 課長補佐 富居 敬介 様
  7. 7.決議文採択
  8. 8.閉会

(注)「滋賀損保会」は、当支部の組織です。

総会の模様
開会挨拶する長沼会長(三井住友海上)
活動報告を行う本間所長
(あいおいニッセイ同和損保)
決議文採択の山本所長(三井住友海上)
閉会挨拶を行う宇野課長(損保ジャパン)
司会進行を行う炭谷次長(東京海上日動)
講演テーマ
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