離島への軽消防自動車等の寄贈式を消防庁長官室で開催
~消防庁 黒田長官、国土交通省 麦島国土政策局長、全国離島振興協議会 荒木会長らが出席~
2018.12.06
 日本損害保険協会(会長:西澤 敬二)では、11月29日(木)に消防庁長官室で、「平成30年度離島に対する消防施設の寄贈式」を行い、当協会の岩崎賢二 専務理事から全国離島振興協議会の荒木耕治 会長(鹿児島県屋久島町長)に寄贈目録が贈呈されるとともに、消防庁の黒田武一郎 長官をはじめとする出席者から挨拶があり、また、荒木会長から謝辞がありました。
 今後は、2019年2月~3月に寄贈車両が配備される離島のうち1箇所で、当協会、消防庁、全国離島振興協議会、市町村関係者等の出席のもと、寄贈式を実施する予定です。
<寄贈式の出席者>
●総務省消防庁
 ・黒田武一郎(長官)
 ・菅原泰治(審議官)
 ・加藤雅広(消防・救急課長)
●国土交通省
 ・麦島健志(国土政策局長)
 ・佐藤正一(国土政策局離島振興課長)
●全国離島振興協議会
 ・荒木耕治(会長/鹿児島県屋久島町長)
 ・小島愛之助(専務理事)
●日本損害保険協会
 ・岩崎賢二(専務理事)
 ・宇田川智弘(業務企画部長)
<寄贈式の次第>
1.開式
2.寄贈目録贈呈
3.挨拶
 ・岩崎賢二(日本損害保険協会専務理事)
 ・黒田武一郎(消防庁長官)
 ・麦島健志(国土交通省国土政策局長)
4.謝辞
 ・荒木耕治(全国離島振興協議会会長)
5.記念撮影
 ・出席者全員
6.閉式

荒木会長、岩崎専務理事、黒田長官

出席者からの挨拶内容
岩崎賢二(日本損害保険協会専務理事)
甚大な被害をもたらす災害が相次ぎ発生している中で、今後も一層防災事業の取組みを推進していくとともに、今回寄贈させていただく消防自動車が離島住民に安心を与え、万が一の際にはその性能をいかんなく発揮して人命や財物を守ることができることを祈念する。

黒田武一郎(消防庁長官)
消防活動をめぐる環境が厳しくなっている中で、離島消防団および離島住民からこれほど喜ばれている事業はなく、長年にわたる離島への消防施設の寄贈について改めて感謝申し上げる。

麦島健志(国土交通省国土政策局長)
離島は海に囲まれているという地理的な条件があり、他地域からの消防活動に関する支援を受けにくい中で、軽消防自動車等の寄贈は地域の安心・安全に非常に大きな効果がある。引き続き、離島地域の安心・安全のための取り組みを進めていきたい。

荒木耕治(全国離島振興協議会会長)
離島の脆弱な自治体財政では必要十分な防災体制の構築が難しいため、離島の強みである共助を担う消防団へのこのような軽消防自動車等の寄贈は非常に感謝されている。寄贈台数に限りがある中で離島を手厚く遇していただいており、全離島住民を代表して改めて御礼申し上げる。

消防自動車の寄贈事業
・2018年度は、全国7市町(離島を除く)および離島7市町村に軽消防自動車等14台を寄贈。
・全国の消防力の強化・拡充に協力するため、今年度寄贈分を含め、消防自動車等を1952年度から全国の市区町村(離島を除く)に2,719台、1982年度から離島に724台寄贈しており、累計寄贈台数は3,443台。
(参考1)2018年度 軽消防自動車等の寄贈先
| 都道府県 | 市町村 | 寄贈内容 | 
|---|---|---|
| 山形県 | 川西町 | 軽消防自動車 | 
| 山梨県 | 身延町 | 軽消防自動車 | 
| 福井県 | 勝山市 | 軽消防自動車 | 
| 岐阜県 | 本巣市 | 軽消防自動車 | 
| 愛媛県 | 八幡浜市 | 軽消防自動車 | 
| 福岡県 | みやま市 | CAFSユニット | 
| 豊前市 | 消防活動二輪車 | 
| 都道府県 | 市町村 | 離島 | 寄贈内容 | 
|---|---|---|---|
| 宮城県 | 石巻市 | 田代島 | 軽消防自動車 | 
| 山形県 | 酒田市 | 飛島 | 軽消防自動車 | 
| 愛知県 | 南知多町 | 日間賀島 | 軽消防自動車 | 
| 香川県 | 三豊市 | 粟島 | 軽消防自動車 | 
| 長崎県 | 小値賀町 | 斑島 | 軽消防自動車 | 
| 鹿児島県 | 十島村 | 宝島 | 小型動力ポンプ | 
| 沖縄県 | 粟国村 | 粟国島 | 軽消防自動車 | 
(参考2)これまでの消防自動車等の累計寄贈台数
防災事業の一環として、1952年度から全国の市区町村(離島除く)に、1982年度から離島に毎年、消防自動車等を寄贈。
| 市区町村 | 消防自動車(注) | 2,440台 | 
|---|---|---|
| CAFSユニット積載軽車両 | 1台 | |
| 軽消防自動車 | 277台 | |
| 消防活動二輪車 | 1台 | |
| 離島 | 軽消防自動車 | 197台 | 
| 非常用浄水発電照明装置積載兼用軽消防自動車 | 9台 | |
| 小型動力ポンプ | 518台 | |
| 合計 | 3,443台 | |
(注)標準車、水槽車、救工車、化学車、シュノーケル車など。