第16回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」表彰式を開催

 日本損害保険協会(会長:金杉 恭三)では、朝日新聞社と日本災害救援ボランティアネットワークとの共催で、第16回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」表彰式を開催しました。当日は、教育関係者や受賞団体の関係者などを中心に144名が参加しました。

日 時
場 所
後 援

 表彰式では、金杉協会長の開会挨拶の後、当協会業務企画部の 宇田川 智弘 理事業務企画部長による「ぼうさい探検隊における新たな取り組みについて」をテーマとした講演、「タブレットを活用したぼうさい探検隊」のビデオ上映に続き、文部科学省森本安全教育調査官から、「ぼうさい探検隊とICT教育との連携について」ご登壇いただきました。
 次いで、入賞9作品(※)の学校・団体を表彰しました。審査総評では、神戸大学名誉教授・兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科長 室﨑 益輝氏から「今回は今まで入賞したことのない団体がたくさん入賞した。初入選の団体がどんどん広がることが、この『ぼうさい探検隊マップコンクール』の究極の目標だと思っている。」とのコメントがありました。
 当協会では、引き続き防災・減災に関する取組みを実施し、地域防災力向上に努めていきます。

※文部科学大臣賞、防災担当大臣賞、消防庁長官賞、まちのぼうさいキッズ賞(日本ユネスコ国内委員会会長賞)、気象庁長官賞、キッズリスクアドバイザー賞(日本損害保険代理業協会賞)、未来へのまちづくり賞(朝日新聞社賞)、わがまち再発見賞(日本災害救援ボランティアネットワーク賞)、ぼうさい探検隊賞(日本損害保険協会賞)

受賞者との記念撮影

開会挨拶・金杉協会長

・16回目を迎えた今年度は、全国の小学校などの団体数としては、これまでで最も多い594団体、16,000人以上の小学生に参加いただき、約2,500作品ものマップが集まった。

・今回のマップ作りで気づいたこと、学んだことを、ぜひご家族やお友達、ご近所の方にも伝えてあげて欲しい。周りの方々に伝えることで、地域に住んでいる方たちが防災、防犯、交通安全をより意識し、住みやすく暮らしやすいまちになっていくと思う。

開会挨拶:金杉協会長

審査総評・室﨑審査員長

・『ぼうさい探検隊マップコンクール』は、温かい心でみんなで取り組むというところに特徴があると思う。

・温かい心の一つ目は意識といって、心の持ちようのこと。二つ目は知識といって、いろいろなことを勉強して知識を持つこと。三つ目は認識といって、テーマを持って深く理解をすること。この三つの心の作用がないと、みんなの命を守ろうと思ってもできないと思う。

・みんなで取り組むには、五段階で取り組むことが必要。最初はみんなで歩いて気づく、二段階目で調べ、三段階目で考える。調べ考えるというプロセスがとても大切。そして、四段階目で伝え、最後に提案することである。防災マップは作って自己満足するのではなく、きちんと人に伝え、提案することが重要である。

・今回は、初回から16年連続応募の団体が初めて受賞した。この作品は学校活動の延長線上に、みんなで力を合わせればできるという、防災マップの一番の原点のような素直な作品であった。

審査総評:室﨑審査員長

講演:宇田川理事業務企画部長
講演:文部科学省 森本安全教育調査官
表彰状授与の様子
<会場等の様子>

 表彰式会場前のホワイエでは、展示された入賞17作品を熱心に見る人であふれ、終始温かい雰囲気に包まれていました。

入選作品を見る来場者

ぼうさい探検隊とは

  • 子どもたちがまちを探検し、危険な場所の確認や、安全のための施設・設備などを見て回り、探検の結果を防災・防犯・交通安全マップにまとめて振り返る実践的教育安全プログラムです。
  • 1995年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」で、防災教育・地域防災の重要性を認識し、NPO法人と連携を開始したのがきっかけで2004年度から始まり、2019年度で16回目となりました。
  • マップを活用した行政等への提言により実際に危険個所が改善された事例も年々増えています。

今年度の入選作品について

全国594団体から応募があった2,541作品の中から、入選117作品を決定しました。東京都、神奈川県、石川県、愛知県、三重県、岡山県、香川県、愛媛県、高知県の学校や団体の入賞9作品のほか、審査員特別賞8作品、佳作100作品が入選しています。

第16回ぼうさい探検隊マップコンクール入選決定
~全国47都道府県から2,541作品の応募、1月25日の表彰式で新しい取組みを披露~

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