そのほかのテーマで実施する場合のチェックポイント
バリアフリー・高齢者などへの対策
バリアフリー
指導時のアドバイス例
お年寄りやベビーカーの人でも、歩きやすいかな? 急な坂道や手すりのない階段はないかな?
道路の点字ブロックや段差、急坂やエレベーターのない階段の先に避難場所が設定されていないかといったことを確認してみるのもよいでしょう。
高齢者や障がい者への対策
指導時のアドバイス例
まちの中に、何人のお年寄りが住んでいるのかな? 何か起きたときに、そのお年寄りを助けてくれるのは誰なの?
独居高齢者や障がい者は、災害弱者であると同時に交通事故や犯罪の被害にも遭いやすいといえます。やや難しいテーマではありますが、地域福祉の状況などを調べてみるのもよいかもしれません。
地域独自の対策
指導時のアドバイス例
大人たちは、まちの人たちの顔を全員知っているかな? 何か起きたときのために、ふだんから話し合ったり訓練しているかな?
過疎化や高齢化に伴い、地域内の交流や互助組織が弱体化しているという地域もあるかもしれません。子どもたちの活動をきっかけとしてコミュニティの活性化を目指すのもよいでしょう。
環境問題
環境変化の影響
指導時のアドバイス例
森がなくなると、どういう災害の可能性があるの? ゴミが勝手に捨てられていると、なぜ危ないの?
大規模な森林伐採が進むと、森林の貯水力がなくなり土砂崩れや鉄砲水などの災害の危険が増す場合があります。また、ゴミの不法投棄が土壌汚染につながったり、地域の治安悪化に影響しているといったケースもあります。
未来に向けたまちづくり
指導時のアドバイス例
将来、どんなまちにしたい? 緑豊かできれいなまちにするには、どうしたらいいの?
クリーンアップ運動や植林など、地域で実施されている環境対策を調べ、そうした活動が将来的にどう活きてくるのかを子どもたちに想像させるとよいでしょう。地域の一員としての自覚も芽生えるかもしれませんね。
地域の再発見
地域の良い所さがし
指導時のアドバイス例
このまちの「自慢できるところ」は何だろう? まちの特産品や、ほかのまちにはない「いいところ」を探してみよう?
地域の主要産業や雰囲気、歴史的な意義など、社会科の一環として調べていくと、導入部分としてスムーズになるかもしれません。地域への愛着や関心なども、子どもたちに芽生えていきます。
未来に向けたまちづくり
指導時のアドバイス例
このまちをもっと楽しくにぎやかにするために、どんなことをしているのかな? 自分たちにもできることは、何かあるかな?
たとえば郷土芸能の保全・伝承や、観光資源の開発など、地域おこしの内容などを調べてみるのもよいでしょう。そうした過程の中で、「このお祭りは洪水の被害を抑えるために始まったのか」といった地域災害史に行き着く場合もあるかもしれませんし、観光資源を守るためにいろいろな災害対策が行なわれているといった事例が発見できるかもしれませんね。次世代の地域の中核を担うという自負が、子どもたちの中に生まれるかもしれません。
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