「交通安全」をテーマに実施する場合のチェックポイント
「設備」について
横断歩道・歩道橋
基本編:レベル1
どこにあるの? いくつあるの?
場所や個数をチェックしてみましょう。子どもたちはきちんと横断歩道や歩道橋を渡っているかも、同時に確認しておきましょう。
応用編:レベル2
横断歩道や歩道橋がない場所では、どうしたらいいの?
きちんと左右を確認して渡る・飛び出さないなど、事故防止に関する交通ルールを再徹底しましょう。
発展編:レベル3
【補足】
○○の交差点で事故があったといった「事故発生マップ」に偏りすぎないよう、留意してください。
同じ場所で何度も同じ事故が起きるとは限りませんし、事故当事者の気持ちを逆なでする危険もあるためです。
また、個人情報や人権にも留意し、たとえば路上駐車している車両の所有者への個人攻撃となったりしないよう、充分に注意してください。
ガードレール・歩道
基本編:レベル1
どの道にはあって、どの道にはないのかな?
ガードレールや歩道がある道と無い道を確認すると同時に、道路にはみ出さない・通行人に配慮するといった点も再確認しておきましょう。
応用編:レベル2
どうしたら事故にあわずに安全に通行できるのかな?
ガードレールや歩道があるからといって安心せずに、周囲の車などの状況に気を配る必要があることに気づかせるとさらによいでしょう。
信号機・標識
基本編:レベル1
どこにあるの? どういう意味か、知っているかな?
信号機のある場所と無い場所や、一時停止標識・一方通行・通行止めなどの基本的な交通ルールを学びましょう。
応用編:レベル2
どうしたら事故にあわずに安全に通行できるのかな?
青信号の点滅では横断を始めない、一時停止標識があるところでは飛び出さないなど、交通ルールを再徹底しましょう。
電話ボックス
設備 基本編:レベル1
どこにあるの? いくつあるの? 何ができるの?
携帯電話の普及に伴い見かけなくなりつつありますが、緊急通報時の連絡手段として大きな役割があります。
応用編:レベル2
赤いボタンの意味は? 携帯電話との違いは?
非常通報ボタンを使うと無料で通報できることなどを学びましょう。
発展編:レベル3
事故にあったら?事故を見かけたら?
まずは付近の大人に知らせる、要救助者へ声を掛けるなど、子どもにもできる事故初動対策を考えさせると、さらによいでしょう。
「施設」について
駐車場・駐輪場
基本編:レベル1
遊んでいい場所? どういう事故が起こりそうかな?
駐車場で遊ぶ場合もあるかもしれませんが、駐車場に出入りする車両との事故や車両へのイタズラなどにも注意が必要です。
応用編:レベル2
どう行動すれば安全かな? 自分たちにできることは何だろう?
駐車場の出入り口付近では飛び出さない、駐車場の中で遊ばないといった対策を子どもたち自身に考えさえるとよいでしょう。
交番・警察署
施設 基本編:レベル1
どこにあるの? どういうときに相談したらいいの?
子どもたちにとって警察官は頼りになると同時に少し近寄りがたい存在かもしれません。ご挨拶しておくだけでも印象が変わります。
応用編:レベル2
ふだんは何をしているの? このまちではどんな事故が起きているの?
警察官の日常業務や地域の事故傾向などをインタビューすると、子どもたちの理解が深まると同時に、警察官への親しみも感じられるはずです。。
発展編:レベル3
自分たちにもできることは、何かあるかな?
日常生活の中での交通安全について、子どもたち自身に考えさせるとさらによいでしょう。
消防署
施設 基本編:レベル1
どこにあるの? どんなときに出動するの?
消防署の場所や事故の際の救急の役割について確認しておきましょう。
応用編:レベル2
ふだんは何をしているの? どういう出動が多いの?
消防隊員の日常業務や地域の事故・救急などの出動傾向についてインタビューすると、理解が深まります。
病院
基本編:レベル1
どこにあるの? どんなときに診てもらえるの? 診てもらえる時間は?
場所・診療科目・診療時間などをチェックしておきましょう。平時の事故や病気への備えにもなります。
応用編:レベル2
どんな病気やケガまで対応できるの?
どの程度の手術・処置ができるかなどをインタビューするのもよいでしょう。診療の妨げとならないよう留意してください。
「その他」について
自転車の乗り方
基本編:レベル1
自転車に乗るときに注意することは? 交通ルールを守っているかな?
小学生であっても自転車はかなりのスピードが出せます。飛び出しや歩行者との衝突を防ぐためにどうすべきか、考えさせるとよいでしょう。
応用編:レベル2
「自転車も 乗れば車の 仲間入り」という言葉、知っているかな?
自転車は軽車両に該当することや、道路のどこを通行すべきかを確認しておくとさらによいでしょう。
発展編:レベル3
「自転車安全利用五則」、知っているかな?守っているかな?
当協会の冊子「小学生のための自転車安全教室」などを参考にしながら、安全な乗り方と事故への備えを考えてみましょう。
交通量の多いところ
基本編:レベル1
車やバイクの多い道はどこかな? スピードを出している車は多くないかな?
交通量が多い幹線道路などで事故に遭わない・巻き込まれないよう、要注意地点を確認しておきましょう。
応用編:レベル2
どうしたら事故にあわずに安全に通行できるのかな?
幹線道路では歩道の端を一列で歩くなど、子どもたち自身にできる対策を考えさせるとよいでしょう。
発展編:レベル3
大人に対応してほしい場所はあるかな? 自分たちにもできることは、何かあるかな?
幹線道路のガードレール完備や注意喚起看板の増設など、子どもたちの視点でより良い交通安全対策を考えさせてみましょう。
地域特有の危険
基本編:レベル1
このまちの交通状況はどうなっているの? 大きな交差点や見通しの悪い道はどこかな?
地域の交通量の変遷や、事故多発地点・要注意地点などを確認しておきましょう。
応用編:レベル2
どうしたら事故にあわずに安全に通行できるのかな?
飛び出しの禁止や信号の無い交差点の通行方法など、子どもたちが日常的に注意すべき点を考えさせるとよいでしょう。
発展編:レベル3
大人に対応してほしい場所はあるかな? 自分たちにもできることは、何かあるかな?
信号機の増設や横断歩道の設置など、子どもたちの視点でより良い交通安全対策を考えさせてみましょう。行政等に相談するのもよいでしょう。
地域の安全対策
基本編:レベル1
まちの中でどんな対策をしているの?
行政の取組みのほか、横断歩道での交通安全ボランティアなど、地域で取り組んでいる対策があるか調べてみましょう。
応用編:レベル2
ふだんは何をしているの? どんなときに「危ない」と思ったの?
インタビューなどを通じて、車やバイクへの注意喚起のほか、子どもたち自身の自転車の乗り方なども指導していただくとよいでしょう。
発展編:レベル3
大人たちにお礼を言おう? 自分たちにお手伝いできることは何かあるかな?
行政や地域の大人に感謝と信頼の気持ちを持ってもらうと同時に、子どもも交通ルールを守る必要があることを再認識させるとよいでしょう。
防災教育情報に関するお問い合わせ先
一般社団法人 日本損害保険協会 業務企画部 啓発・教育・防災グループ
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