ぼうさい探検隊 実施スケジュール例(1日)

事前の準備

時間配分・進め方の例

参加児童が低学年と高学年の混成の場合や、1日かけてイベント的に実施する場合などの参考にしてください。
指導する方々の間で、事前準備をしっかり行なっておいたほうが、当日はよりスムーズに実施できます。特にインタビューを盛り込む場合は、インタビューされる側の方のお仕事などに支障が出ないよう、入念に打ち合わせを行なっておく必要があります。
「防災」「防犯」「交通安全」「そのほか」のテーマの中から、1つから3つのテーマを想定しておくとよいでしょう。
チェックポイントの要素は、基本編・応用編を参考としてください。テーマが複数にわたる場合は、基本編までにまでにとどめておくほうがスムーズと思われます。もちろん、発展編まで広げていただいてもよいのですが、時間が足りなくなる場合もありますので、事前に念入りに打ち合わせしておきましょう。

1)まちなか探検のルートを設定する

1)まちなか探検の
ルートを設定する
子どもの足で歩いて20~25分程度、距離にして1~1.5km程度のルートを、あらかじめ指導する大人が設定しておくとよいでしょう。(実際に歩くと、想定の2~3倍の時間がかかることが多いようです。)
通学路や小学校の周囲など、子どもたちが歩き慣れたルートを中心として、少しルートの範囲を広げてもよいでしょう。
低学年の割合が多い場合やテーマが複数にわたる場合などは、チェックポイントについても、あらかじめ大人が想定しておいたほうがよいでしょう。

2)街区地図を準備する

上記 1)で設定したルートが入った街区地図を用意しておきましょう。まちなか探検の時にはA4サイズ、マップ貼付用にA3サイズというように、2種類を準備しておきましょう。
まちなか探検のルートやチェックポイントをマーカー等で色付けしておくと、よりスムーズです。
複数チームで実施する場合には、当日のチーム分けもあらかじめ行なっておくほうがよいでしょう。

3)まちなか探検の付添者を確保する

まちなか探検の際のサポート役として、1チームに大人2名以上が付き添うと安全です。1人は先導役、もう1人は最後尾について車両等への注意喚起をしてあげるとよいでしょう。
保護者の方々などに、まちなか探検のときだけでもよいので付き添ってもらえないかを相談してみましょう。できる限り、マップ作成のときにもサポートしてもらえるようお願いするとよいでしょう。

4)カメラ(使い捨てカメラ・デジタルカメラ・ポラロイドカメラなど)を準備する

使い捨てカメラなどを使用してもよいのですが、現像に時間と費用がかかったり、現像してくれるお店が遠方だったりといった場合もありますね。そのため、昨今はデジタルカメラでの撮影・プリントアウトで対応しているケースが多いようです。
実施する場合、意外に時間がかかるのが「撮った写真の現像・プリントアウト」です。小型ポラロイドカメラなどを各チームに1つずつ準備できれば、プリントアウトの手間が省けます。
デジタルカメラが各チーム1台ずつ確保できない場合は、大人の携帯電話についているカメラで子どもと一緒に撮り、メモリーカードからプリントアウトするといった方法もあります。いずれにせよ、まちなか探検の後にすぐに写真ができるよう、メモリーカードリーダーやプリンターなどの準備も考えておきましょう。

5)インタビューを盛り込む場合、相手先との調整を行なっておく

まちなか探検のルートのひとつに、インタビューを盛り込むと非常に学習効果が高くなります。ただし、お答えいただく方が丁寧にご対応いただくほど、思った以上にインタビューの時間がかかるものです。
お答えいただく方に大きな負担とならないよう、インタビューの日時・項目(2~3項目がよいでしょう)・所要時間(15~30分程度がよいでしょう)などをあらかじめ打ち合わせておくとよいでしょう。

6)作成するマップのおおまかなレイアウトをイメージしておく

マップ作成の時間は充分にとったつもりでも、実際に白紙の模造紙を前にすると、なかなか作業が進まないものです。指導する大人がある程度までレイアウト案を指示・提案してあげるとスムーズに進むことが多いようです。
※ただし、あまり大人が手を貸しすぎると、子どもたちが「お客さん」になってしまいます。あくまで主役は子どもたち、と考えながら実施しましょう。

おおまかなレイアウト案はこちら(PDF)

当日の進め方

10:00に集合して、17:00に解散するとした場合

10:00~10:30

集合・チーム分け・作戦会議(20~30分)

集合したらチームに分かれて、作戦会議を行ないます。以下のような内容を話し合いましょう。

まちなか探検のテーマとルートの確認(子どもたちの意見も取り入れながら決めていきましょう)
各自の役割分担(地図を見ながら先導する児童・写真を撮る児童・チェックポイントでメモする児童、というように全員に何らかの役割を与え、責任感を持って実施させるようにしましょう。)
チームの名前決め(チーム名をつけることで、子どもたちのやる気を高め、自主性を引き出す効果があります。)
まちなか探検で気をつけること(車に気をつける、走ったり勝手な行動をしない、仲良く実施する、などを全員で約束しておきましょう。)

10:30~12:00

まちなか探検(70~90分)

作戦会議の終わったチームから、大人と一緒にまちなか探検に出発します。
以下のような点に留意するとよいでしょう。

子どもたちの歩くペースにあわせて、無理に急がせないようにしましょう。時間が足りなくなったら、途中でルートを変える・引き返すなど、柔軟に対応してあげてください。
実際にインタビューを行なうと、想定時間の1.5~2倍になることも多いようです。少し余裕をもってスケジュールを考えておきましょう。
子どもたちが気づいたこと・思ったことがあれば、その場ですぐに褒めてあげると非常に効果的です。ほかの子どもたちのモチベーションも上がりますね。
気づいて欲しいことになかなか気づいてくれない場合もあると思いますが、怒ったり無理に覚えさせたりせず、子どもたちの自発的な気づきを引き出すようヒントを与え、辛抱強く待つようにしましょう。辛い思い出・嫌な記憶にならないように、留意してあげてください。
子どもたちの体力を考えて、特に夏場などは無理をさせないようにしましょう。

12:00~13:00

昼食・休憩など(60分)

使い捨てカメラを使用する場合は、現像のための時間と考えておくほうがよいでしょう。
デジタルカメラや携帯電話カメラを使う場合も、この時間に大人が写真をプリントアウトしておくと、その後の進行がスムーズです。
「防災」をテーマにした場合などは、昼食に非常食体験などを盛り込むのも効果的です。

13:00~16:00

マップ作成(150分~180分)

まちなか探検で気づいたことや思ったことを、模造紙に記入し、写真などを貼っていきます。
以下のような点に留意するとよいでしょう。

マップを「縦型」にするか「横型」にするか、地図はどこに貼るか、まずは大人がリードして決めてあげるとよいでしょう。(この段階で時間がかかると、実作業に取り掛かれず、飽きてしまう子や遊び始めてしまう子が出てきます。)
マップの方向と地図を貼る位置が決まったら、チーム名をどこに入れるか、参加児童の名前をどこに入れるかについて、大人がリードしてあげるとよいでしょう。(チーム名と自分の名前を書かせることで、「この活動に参加したという署名」が残り、責任感・一体感が生まれやすくなるようです。)
まちなか探検のときの役割分担をもとに、写真を貼る係・メモを付箋やマップに記入する係・タイトルを書く係というように、各作業を大人がリードして進めてあげましょう。このとき、大人は「指示は出すが手は動かさない」としたほうが、子どもたちにとっても創意工夫のアイデアを出しやすく、自分の作業を責任を持ってやろうという姿勢になりやすいようです。
インタビューなどを行なった場合は、ぜひその内容を盛り込みましょう。子どもたち一人ひとりの感想も、マップ内に記入するよう促してあげてください。
もし、途中で飽きてしまったり投げだしてしまう子どもがいたら、「あなたの役割はとても大事だから、一緒にやろうよ」と呼びかけるようにしましょう。頭ごなしに叱ったり、無視してしまうのではなく、子どもたちの責任感・やる気を引き出してチームに加えることに心を配るようにしてください。
子どもたちの素直な気づきや感想が入っていることが重要です。そのため、見た目の美しさや内容の正確さも大事ですが、大人の感覚を押し付け過ぎないようにしましょう。

16:00~16:30

マップ仕上げ・発表準備(30分)

進行具合にもよりますが、作ったマップを「他の人に見てもらおう、気づいたことを伝えよう」という視点で仕上げていくと、さらに学習効果が高くなると思われます。
発表に備えて、プレゼンテーション練習を行なうのもよいでしょう。何に気づいたか・何を学んだか・どう思ったかといったことを各自が再確認するという意味もあります。

16:30~16:55

発表(15~25分)

できあがったマップをもとに、チームごとに発表します。1チームで実施した場合は、メンバー全員でマップを見ながら意見交換をするとよいでしょう。
以下のような点に留意してください。

気づきや感想を第三者に伝えることで、子どもたち自身の記憶にも残り、活動の充実感にもつながるという効果があります。
発表の際には、1人だけが代表して話すより、各自の役割分担に応じて工夫したところなどをコメントする形式のほうがよいでしょう。
複数チームで実施した場合は、他のチームの発表をきちんと聞くということも非常に大事です。しっかりと聞く姿勢を持つよう、大人がリードしてあげてください。
発表の時間に余裕があれば、質疑応答の時間も設けるとさらによいでしょう。他のチームの発表からも、多くのことを学ぶことができますね。

16:55~17:00

まとめ(5分)

最後に、指導者や大人の方々から、参加した全員をねぎらうような言葉をかけてあげましょう。まちなか探検が充分に行なえなくても、立派なマップにならなくても、全員が楽しんで事故やケガがなく終了できていれば、それだけでも大成功です。

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更新:2016.11.22(業務企画部 啓発・教育グループ)

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