愛知県で保険犯罪防止セミナーを開催

「柔道整復師による不正請求対策」について、嵩原弁護士が講演

 日本損害保険協会中部支部(委員長:木村 岩雄・東京海上日動火災保険株式会社 常務執行役員)は、10月4日(火)、名古屋市の名古屋東京海上日動ビルで、保険犯罪防止セミナーを開催しました。
 当日は、「柔道整復師による不正請求対策」について、弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所の 嵩原 安三郎 弁護士 から講演があり、損保各社の社員や顧問弁護士等137名が出席しました。

 愛知県では、柔道整復師による不正請求の検挙件数が増加し、手口も巧妙化しているため、柔道整復師による不正請求対策が急務になっています。嵩原弁護士は、これまでに柔道整復師による不正請求事案を数多く担当し、愛知県で講演するのは今回で3回目となります。
 セミナーでは、嵩原弁護士から、「柔道整復師の不正請求は増加傾向にあり、不正請求を目的に接骨院を後押しする団体や弁護士がいたり、病院と結託する接骨院や他業界からの関与等があったりする。一方で、損保業界の中では、積極的に不正請求対策に取り組むところもあれば、消極的なところもあり、保険会社やサービスセンターごとに対応が大きく異なる」と説明がありました。また、通院頻度が多い事案や過去に自賠責保険等への請求歴が多数ある事案など調査の必要がある事案の紹介や、不正請求事案の最近の手口、不正請求を見抜く着眼点、具体的な調査方法などについて詳しい解説がありました。柔道整復師の不正請求に対する出席者の関心が高く、熱心に耳を傾ける出席者が多く見受けられました。

 当支部は、今後も引き続き、保険犯罪や不正請求の防止に向けて取り組んでまいります。

嵩原 安三郎 弁護士
セミナーの様子
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