埼玉県蕨市へ軽消防自動車を寄贈

人口密度の高い地域において迅速な初期消火による消防力強化を期待

 日本損害保険協会北関東支部(委員長:中川 幸生・東京海上日動火災保険株式会社 執行役員 埼玉中央支店長)では、2016年度に全国の自治体に寄贈する軽消防自動車(※)10台のうち1台が埼玉県蕨市に配備されることから、3月28日(火)に蕨市消防本部で受納式が行なわれ、中川委員長から蕨市の 頼高 英雄 市長に目録とレプリカキーを贈呈しました。

 中川委員長は「蕨市消防団では女性消防団員数の増員並びに強化を図られ、単独での女性消防団組織の結成を考えられているとお伺いしており、軽消防自動車の特性を生かして、是非ご活用いただきたい。この軽消防自動車が地域の皆様の安心のよりどころとなり、万が一の災害や事故発生の際に、その性能をいかんなく発揮して、皆さまの生命と財産を守ることができることを願っている。」との挨拶を行いました。

 次いで受納自治体である蕨市の頼高市長から、「行政を司る者として市民の安全安心を守ることは最重要課題。糸魚川の大火のように首都直下地震でも同時多発火災被害が想定される。全国で一番小さく、かつ、全国で一番人口密度の高い市である蕨市として、今回の配備を通じて蕨市消防団にその効果を発揮願い、災害に強い街づくりにつなげたい」とのお礼の挨拶がありました。

 また、蕨市消防団の 今井 輝嗣 団長からは、「今回、多くの消防団からの寄贈要請があった中で蕨市消防団を採択いただき感謝している。女性消防団員募集のマスコット車両として、また、団本部の最前線車両として街の安全安心につなげるべく活用したい」との謝辞がありました。

 最後に、女性消防団員の皆さんによる寄贈機材を使った放水操作訓練、関係者全員による記念写真撮影で受納式は散会となりました。

 今回寄贈した軽消防自動車は、軽四輪駆動車をベースとしており、狭い道路や悪路での走行に向いているため、火災発生時に機動性を発揮します。また、高齢者や女性にも取り扱いやすい全自動小型動力ポンプを搭載しており、迅速な消火活動や普段からの巡回・予防活動への貢献が期待されます。

中川委員長の挨拶
頼高市長へレプリカキーの贈呈
寄贈機材を使った放水操作訓練
受納式の出席者

(※)軽消防自動車の寄贈事業

  • 2016年度は、全国10市区町村(離島を除く)および離島7市町村に小型動力ポンプ付軽消防自動車17台を寄贈。
  • 全国の消防力の強化・拡充に協力するため、今年度寄贈分を含め、1952年度から全国の市区町村に消防車を2,702台、1982年度から離島に軽消防自動車などの消防資機材を710台(軽消防自動車193台、小型動力ポンプ517台)寄贈。寄贈累計は3,412台(消防車2,895台、小型動力ポンプ517台)。
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