長野市で「地震防災・減災シンポジウム」を開催

地震リスクに備える、私たちの暮らし、準備

 一般社団法人 日本損害保険協会 北関東支部 長野損保会(会長:柳 三樹・損害保険ジャパン日本興亜株式会社 長野支店長)では、信州地震保険・共済加入促進協議会(※)および信濃毎日新聞社の主催で、2019年2月2日(土)に長野県社会福祉総合センターで「地震防災・減災シンポジウム」を開催し、当日は180名の参加がありました。

 本シンポジウムは、講演とパネルディスカッションの二部構成で行われ、第一部では「地震災害への備えを考える~東日本大震災、陸前高田を見て思うこと~」と題して、フォトジャーナリストの安田 菜津紀氏から講演がありました。安田氏は講演の中で、「『災害に強い街づくり』は当然大切だが、災害時にどういう行動をとるべきか分かっている人、自主的に動くことができる人を増やす『災害に強い人づくり』も併せて進めることが重要だと、これまでの取材を通じて感じている。」と述べました。

 続けて「地震リスクに備える、私たちの暮らし、準備」と題した第二部のパネルディスカッション(パネリストは以下参照)では、パネリストそれぞれの立場から、地震防災についての想いや、防災・復興におけるコミュニティ力の重要性等について意見を述べました。コーディネーターの山崎 登教授(国士舘大学・元NHK解説副委員長)は、パネルディスカッションのまとめとして、「本日のポイントは、災害はみなそれぞれに特徴があり、その特徴を掴んで対策を進めていく必要があること、また防災対策は単独で行うのではなく、複数の策を重層的に行わなければならないこと、の2点である。」と述べました。

 当支部では、引き続き自然災害リスクの啓発と事前の備えを促す取り組みを実施していきます。

出演者

<コーディネーター>
 山崎 登氏(国士舘大学・元NHK解説副委員長)

<パネリスト>
 安田 菜津紀氏(フォトジャーナリスト)
 室崎 益輝氏(兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科長)
 佐藤 主光氏(一橋大学経済学研究科教授)
 鎌倉 宏氏(元・北安曇野郡白馬村堀之内区長)
 南沢 修氏(長野県危機管理部危機管理防災課火山防災幹)

安田 菜津紀氏による講演
パネルディスカッションの様子
コーディネーターの山崎氏
満席の会場

(※)「信州地震保険・共済加入促進協議会」

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