熊本県人吉市にてキッズリスクアドバイザー賞の表彰式開催

~令和2年7月豪雨の被災経験を踏まえ、自らの避難と災害弱者の早期避難を訴え~

 日本損害保険協会等では、第 18 回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」に応募のあった 971 マップに対して、各種団体を代表する審査員 10 名からなる本審査会の厳正な審査により、「ひとよし防災ワクワク組」が作成した防災マップを「キッズリスクアドバイザー賞」に選出しました。
 今年度も、コロナ感染症拡大防止のため、東京における表彰式を中止としたことから、日本損害保険協会九州支部熊本損保会(会長:宮脇 英寿・三井住友海上火災保険株式会社熊本支店長)では、3 月 25 日(金)に「ひとよし防災ワクワク組」5 名のほか、保護者参加のうえ、現地表彰式を開催しました。
 人吉市は、令和2年7月豪雨により、同市で親しみを込め「青井さん」と言われている国宝・青井阿蘇神社の楼門が 1.5mも浸水するなど、大きな被害が発生しました。ワクワク組では当時の災害状況を端的にマップにまとめつつ、災害時に助けられる側と考えられる小学生でも、被災経験の収集を通じて「自分で命を守ること」や「周りの人も巻き込むこと」の重要性をマップで訴えかけていました。

 表彰式は、マップ作成時にお世話になった青井阿蘇神社のご厚意により、国宝に指定されている幣殿にて、ワクワク組の皆さんとその保護者、宮司、自治体職員および関係者など 25 名が参加するなか、華やかでありつつ厳かに開催いたしました。

 表彰式では、宮脇熊本損保会会長より挨拶に続き、「マップは目に訴えかけるものがある。『自分の命は自分で守る。』や『弱者は早めに避難。』と端的に分かりやすく伝えている。」との講評があり、ワクワク組の皆さんに対して「このマップの作成を通じて得たことを、周りの方に、是非、伝えていっていただきたい。」とのお願いがありました。
 ワクワク組を代表して小学4年生の東天惺さんが表彰状、同じく清藤いづみさんが副賞を受領されました。
 また、ワクワク組を代表して小学4年生の清藤美咲さんが、マップ作成を通じて、「被害にあった人のお話しを聞いているうちに、被害が思っている以上に大きいことにビックリしました。もし私の身の周りで被害が起きた場合には、まず命を守る行動をしたいです。」と力強い報告がありました。

 当支部では、尊い人命や財産を一瞬にして奪ってしまう自然災害を、単に過去の出来事にするのではなく、尊い教訓として将来につなげるべく、今後も「ぼうさい探検隊」活動の推進し、地域の防災意識の向上のために取り組んでまいります。

<人吉市での表彰式の概要>

日 時
場 所
次 第
表彰状の贈呈を受ける東さん
副賞の贈呈を受ける清藤さん
マップ作成時の気づきをお話しされる清藤さん
青井阿蘇神社楼門前でのワクワク組の皆さん
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