山梨県甲府市で地震保険セミナーを実施

山梨県防災局と損保協会が講演、県内代理店が参加

 日本損害保険協会南関東支部山梨損保会(会長:林 邦久・東京海上日動火災保険株式会社 山梨支店長)と山梨県損害保険代理業協会(会長:小野 嘉一郎・株式会社リンクス)は、9月28日(水)に甲府市の山梨県立図書館で、県内の損害保険代理店を対象に地震保険セミナーを実施しました。

 本セミナーは、本年が地震保険制度創設50周年であることを機に、日本国内で高まる地震リスクへの備えを再認識するとともに、政府と共同運営している地震保険の一層の普及促進に向けて開催したもので、当日は県内の代理店等約165名が参加しました。

 開会に際し、山梨損保会 林会長が「県内代理店の皆様と保険会社が力を合わせ、県内地震保険の飛躍的普及を果たし、日本で一番安心をお届けしている山梨県を共に目指していきたい」と挨拶しました。

 第一部では、山梨県防災局防災対策専門監の原 友孝 氏が、「防災の心構え」をテーマに、山梨県の地盤特性等、災害対策の考え方、災害対策において国・県・市町村が果たすべき役割、自助の考え方などについて講演。熊本地震で避難所運営支援等にもあたった原専門監は、阪神淡路大震災における被災者の意識調査等を紹介し、生活再建における住宅再建の重要性を強調。「災害過程を抜け出すために、自助であり、公助でもある地震保険は有効」と述べました。

 第二部では、日本損害保険協会 家計地震PT委員の中森 広詞 氏(東京海上日動火災保険株式会社 個人商品業務部次長 兼 火災グループリーダー)が地震保険について講演し、日本全国における地震リスクの高まり、山梨県における地震リスクの状況、2017年1月の改定に向けた審議会での論議の経緯と改定内容、特に地震保険が必要なケースなどを説明しました。
 また、9月5日(月)に東京都千代田区のイイノホールで開催された「地震保険制度創設50周年記念フォーラム」について、現地代理店として東日本大震災の経験を語った榊原 昌宏 氏(株式会社谷地保険事務所 代表取締役)の映像と「あの人に 保険を薦めておけば良かった こんな後悔は二度とすまい」との言葉を紹介し、参加者は真剣に見入っていました。

 最後に、山梨県損害保険代理業協会 小野会長が「地震保険は世界に誇れるわが国独自の制度であり、被災者が暗闇の中から将来に向かって最初の一歩を踏み出す希望の光となる力がある。地震保険の必要性を広く消費者に伝え、加入者を増やしていくことが損保業界全体の社会的責務である。私たち代理店はこうした認識のもとで、損保協会ならびに損害保険各社と連携を強化し、業界一丸となって安全で安心な社会づくりに貢献していこう。」と挨拶し、本日のセミナーを踏まえ、11月には消費者向けに地震保険セミナーを実施すると発表しました。

 参加者からは、「地震保険の必要性、重要性を改めて感じることが出来た。今後は多くの人に伝えていきたいと思った」「改めて代理店としての仕事の意義を考える機会になった」などの感想が寄せられました。

 当協会では、今後も全国各地で代理店向けに地震保険セミナーを実施していく予定です。

開会挨拶する林会長
講演する原専門監
講演する中森委員
閉会挨拶する小野会長
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