取手市に軽消防自動車を寄贈

地域の消防力強化に貢献、受納式に女性消防団員も出席

 日本損害保険協会南関東支部(委員長:並木 宏道・東京海上日動火災保険株式会社 関東業務支援部長)では、今年度当協会が全国に寄贈する軽消防自動車17台のうち1台が茨城県取手市に配備されることから、1月19日(木)に取手市消防本部で受納式を実施しました。

 受納式には当支部茨城損保会 井澤 徹 会長(東京海上日動火災保険株式会社 茨城支店 支店長)、取手市藤井 信吾 市長や女性消防団員の方々が出席し、井澤 会長が「取手市でも女性消防団員が活躍されていると聞いているが、今回の寄贈車両は女性にも使用しやすい仕様となっている。この軽消防自動車が地域の皆さまの安心のよりどころとなり、平時から防火・防災意識の啓発等に活用されるとともに、万が一の災害や事故発生の際には、その性能をいかんなく発揮して、皆さまの生命と財産を守ることが出来ますよう祈念する。」と挨拶し、藤井市長に目録とレプリカキーを贈呈しました。

 藤井市長は、「取手市は古くから利根川と小貝川に挟まれ、河川の増水で水害に悩まされてきた地域。戦後に丘陵を住宅開発したことで、大型車両が入れない狭隘道路もある。機動性に優れ、高性能の小型動力ポンプを積載した軽消防自動車は、今後火災対応や排水作業等に早期に対応することで減災上大きな効果を発揮すると期待している。また、平常時には応急手当の指導員として活動している女性消防団員の移動や資機材の搬送などに活用し、さらなる救命率の向上を図っていきたい。」と謝辞を述べました。

 続いて、取手市消防団 佐久間 隆一 団長による車両命名が行われ、「福太郎」の愛称が発表されました。この命名は、取手市の鳥フクロウと利根川にちなんだもので、フクロウは森の茂みや祠に住み、福を呼ぶ鳥として愛されていること、また、利根川は関東と取手市を代表する河川として、別名「坂東太郎」の愛称で市民から愛され、憩いの場として親しまれていることから、今回の寄贈車両が活躍し、市民に愛されるようにとの思いが込められたものです。

レプリカキーの贈呈
(左:井澤会長、右:藤井市長)
「福太郎」命名ボードと寄贈車両
(左:井澤会長、中央:藤井市長、右:佐久間団長)
出席者による集合写真
(正面前列:女性消防団員)

参考

 当協会では、全国の消防力の強化・拡充に協力するため、全国の市区町村には1952年度から、離島には1982年度から消防車両の寄贈事業を実施しています。
 2016年度は、全国10市区町村および離島7市町村に小型動力ポンプ付軽消防自動車を寄贈することとなり、寄贈累計台数は2,895台になります。
 寄贈する軽消防自動車は、軽四輪駆動車をベースとしており、狭い道路での走行や悪路での走行に向いているため、火災発生時により機動性が発揮されるなど迅速な消火活動への貢献が期待されます。

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