防災士フォローアップ研修
2016年度 地域防災力向上取組みin東京
首都圏大規模水害 講演会

●日時:2017年2月6日(月)18:30~20:40
●会場:江東区文化センター3階レクホール
●対象:江東区民(江東区の自主防災組織「災害協力隊」の隊員の中で防災士資格を取得した区民)等
●参加者数:146名
●主催:江東区、日本損害保険協会
●開催趣旨:地域の防災リーダー等を対象とした首都圏大規模水害に関する講演会を実施し、同水害の被害・発生リスクや広域避難の必要性等を啓発することで、聴講した防災リーダーから居住地の住民等に意識啓発や備えの輪を拡げる。

報告書

報告書(PDF)(0.61MB)

講演会の様子

講演

講演1「首都圏大規模水害での避難の課題」

●講師:多田 直人氏(内閣府(防災担当) 参事官補佐)
●概要:
(1)江東5区(墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区)の水害特性
 …高い洪水・高潮リスク、浸水の長期化、膨大な浸水人口の発生
(2)江東5区(「江東5区大規模水害対策協議会」等)における取組
 …発災前に全区民が非浸水域に広域避難することを最終目標とし、広域避難の判断や避難先の確保、大規模な交通渋滞の発生などの課題検討
(3)内閣府における取組
 …「洪水・高潮氾濫からの大規模・広域避難検討ワーキンググループ」での検討、3大検討方針(案)(床上浸水 継続3日以内の区域では可能な限り屋内安全確保など)や今後の検討内容(立退き避難の対象者の絞り込み・域内避難の実現性の向上・域外避難の実現性の向上)
などについて説明があった。

講演の様子(多田氏)

講演2「首都圏大規模水害 私たちは未来にどう備えるか」

●講師:加藤 孝明氏(東京大学生産技術研究所 准教授)
●概要:
(1)阪神・淡路大震災を例とした共助の重要性
(2)葛飾区新小岩七丁目での防災取り組み例(地域住民主体によるワークショップ、救助訓練など)
(3)災害リスクおよび地域の実態の正しい知識の習得が災害への備えの第一歩となる。
(4)短期的な備えだけではなく、防災「も」取り入れた自律的・持続的な『防災まちづくり』を推進し、「浸水対応型市街地」を目指す(長期的目標)重要性
などについて説明があった。

講演の様子(加藤氏)

講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

更新:2017.10.03(業務企画部 啓発・教育・防災グループ)

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