首都直下地震への備えに関する
パネルディスカッション等の開催
2018年度 地域防災力向上取組みin東京
ぼうさいこくたい2018 出展プログラム

●日時:2018年10月13日(土)~14日(日)
●会場:東京ビッグサイト、そなエリア
●主催:内閣府、防災推進協議会、防災推進国民会議
●開催趣旨:同大会は「自助・共助」、「多様な主体の連携」及び「地域における防災力の向上」を促進するため、国民の防災意識の向上、災害に関する知識や経験等の共有を図ることを主旨とし開催されました。当協会も大会に参画し、パネルディスカッション等を通じ、地震保険、防災教育の必要性等について、演芸を交えて分かりやすく伝えました。

パネルディスカッション

専門家によるディスカッション&演芸で「首都直下地震」などへの対策を考えよう!

●日時:10月13日(土)14:30~16:00
●会場:
コーディネーター
    山﨑 登氏(国士舘大学防災・救急救助総合研究所 教授)
パネリスト
    平田 直氏(東京大学地震研究所 教授/防災教育普及協会 会長)
    廣井 悠氏(東京大学大学院工学系研究科 准教授)
    半井 小絵氏(気象予報士)
    ねづっちさん(お笑い芸人)
    宇田川 智弘(日本損害保険協会業務企画部長)
●参加者数:約100名

テーマ1「 首都直下地震の特徴について」

●平田氏より、「首都直下地震の揺れの大きさは熊本地震と同等と想定されているが、日本の首都を襲う地震であるため、被害の大きさは熊本地震や阪神淡路大震災とは比較にならない」「首都直下地震は、M7クラスの地震が30年以内に70%の確率で起きると言われている」「これまでの地震で「想定外の事態」はいつも起こっている」「常に大地震が起きると思って日頃から備える必要がある」などの説明がありました。

テーマ2「 首都直下地震による帰宅困難・広域火災について」

●廣井氏より、「首都直下地震の広域火災の課題として、同時多発的に多数の箇所から出火し、道路の混雑や消防力不足により消火が不能となり、更には避難誘導者の不足が想定される」「帰宅困難について、東日本大震災の際に大きな問題となったが、それはあくまでも震度5強での『帰れなかった』問題であり、震度6強以上では火災や建物倒壊等が発生し、より過酷な状況となるため、『帰らない』選択も重要だ」などの説明がありました。

テーマ3「 首都直下地震への備えについて」

●宇田川部長より、「まずは命を守ることが大事。そのうえで、そのあとの生活(経済的備え)を考える必要がある」「地震保険は、経済的な備えの一つの有効な手段である」「災害が起きた後にどうするかを考えるのではなく、日頃から防災意識を高めることが必要である」「損保協会は、子どもの頃から防災意識を高めるために、ぼうさい探検隊などの防災教育を長年推進している」などの説明がありました。

  • ねづっちさんには、それぞれのパート終了時に、テーマに沿ったなぞかけをしていただき、場を和ませていただきました。
  • 半井氏より、気象予報士としての視点から、「気象情報をしっかり活用するためには、内容を知っていただかないと、イメージできず行動できない」「いつもと状況が違うと感じたら、早め早めに行動してほしい」とコメントがありました。
  • 最後に、山﨑氏より、「首都直下地震は、人や家が多いところで発生するため被害が膨大となる。だが、一人ひとりが防災意識を高め、一人一つでも対策に取り組むことでその効果も膨大となる」「一昨日、昨日、今日と無事だったことは、次の地震にその分近づいたと考えてほしい」とコメントがありました。
パネルディスカッションの様子

講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

更新:2017.10.03(業務企画部 啓発・教育・防災グループ)

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