「ぼうさい探検隊」体験と講演
2015年度 地域防災力向上取組みin京都

●日時:2016年3月12日(土)13:30~17:20
●会場:佛教大学紫野キャンパス1号館
●対象:小学生、小学校関係者(教諭、保護者等)、大学生等
●参加者数:70名
●主s催等:主催 日本損害保険協会・京都府・佛教大学、協力 京都市北消防団楽只分団
●開催趣旨:「京都学生FAST」※の大学生に「ぼうさい探検隊」の体験を通じて子どもたちのリーダー役を体験してもらうこと、また、京都地方で発生している災害時(京都府で記録的な豪雨となった2014年8月の豪雨や2013年の台風18号)における消防団や自主防災組織の活動等を学んでもらうことにより、次世代の防災リーダーとしての意識高揚を図る。

報告書

報告書(2.03MB)

<京都学生FASTとは>
京都府では、サークル活動を通して若者に防災活動についての意識向上を図り、将来の消防団入団に繋げることを目的に、府内大学が立ち上げる「大学生消防防災サークル」の活動支援を平成26年度から開始。各大学単位で構成された大学生の消防防災サークルについて、府全体でネットワークを構築し、「京都学生FAST(Fire and Safety Team)」の呼称のもと、府のコーディネートや市町村消防機関との協働・サポートにより、消防防災活動を行っている。

演習

ぼうさい探検隊

●概要:
1.オリエンテーション
2.地図を持ってまちなかウォッチング
3.会場に戻り、気づいた施設や標識などを付箋に記入、地図づくり
4.発表(各チームから)
5.京都市北消防団楽只分団から講話(豪雨時の地区の様子と今後の備え)
6.まとめ・講評
7.感想(全員から)

講演

地域防災力強化講演

●講師:室﨑 益輝氏(神戸大学名誉教授・兵庫県立大学防災教育センター長)
●概要:前半を小学生向けに、後半を大学生向けに分け、講演。
■小学生向けメインテーマ「危険を知り、正しく恐れて、正しく備える」
(1)今後30年が自然災害の多発する時期に当たること
(2)地震発生のメカニズムや豪雨災害
(3)災害には人災と天災があること(身近な交通事故などの死者数とを比較)
(4)それぞれの災害について、意外な原因で多数の死者が出ていること
などについて解説がされた。
また、「ぼうさい探検隊」の意義と登下校時など日ごろから「もしもの時を考える」ことの重要性を説いた。
■大学生向けメインテーマ「大規模災害と地域防災力」
(1)地球温暖化やウィルスなど災害が多様化・激甚化する現状
(2)地域社会の脆弱化(少子高齢化、一人暮らしの増加、大学生などの若手が時間的にも経済的にもひっ迫、自治会の加入率の低下、税収減による行政職員の減員等)
(3)対策として、若い力を防災に向けていく仕組み作りと、若い人たちが増える社会作りの必要性
などについて解説がされた。
また、災害に強い地域社会やコミュニティを作ること、そのためには消防署員や消防団員のみならず、専門性を持った市民等も含むさまざまな人たちが、防災について力を合わせていくようなネットワークを作ることの必要性について解説がされた。

講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

更新:2017.10.03(業務企画部 啓発・教育・防災グループ)

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