2021.01.28

　日本損害保険協会北海道支部（委員長：北　英敏・東京海上日動火災保険株式会社　常務執行役員）は、北海道内で多発しているエゾシカと自動車との衝突事故の実態調査を行い、その結果を取りまとめました。

　本調査は、2010年度から実施しており、2012年度からはエゾシカとの衝突事故が急増する10月～11月を調査対象期間としています。今回は2020年10月～11月に発生したエゾシカとの衝突事故による車両保険の保険金支払件数・支払額を調査しました。

　その結果、車両保険金支払件数は517件、車両支払保険金額は2億8,107万円となりました。なお、本件にかかる1件あたりの平均車両保険金支払額は54.4万円です。

　今年度の調査期間では、昨年度と比べて支払件数は347件減少、支払保険金は約1.6億円減少しました。これは、新型コロナウイルス感染症対策として自動車を使用した外出・観光を控えたことなどが影響していると考えられます。
とはいえ、1事故当たりの平均保険金額は、昨年度より3.1万円増加しており、エゾシカとの衝突事故では、車両に大きな損害が生じます。
　エゾシカとの衝突事故は、年間を通じて発生しており、繁殖期以外でも注意が必要です。

　今回の調査結果を踏まえ、当支部では引き続き、関係機関等と連携を強化しながらエゾシカとの衝突事故防止に向けた啓発活動を実施していきます。　

（注1）数字は報告があった9社の合計。
（注2）全517件中、支払額の最大は593万円、最小は9千円。

（注1）数字は報告があった9社の合計。
（注2）全517件中、支払額の最大は593万円、最小は9千円。