大阪大学法学部で講義「損害保険の実務と法」を開講

損保実務に携わる講師が、法律関係を踏まえ実践的な講義を展開

 日本損害保険協会近畿支部(委員長:平松 均・東京海上日動火災保険株式会社 常務取締役〔代表取締役〕)では、大阪大学法学部の秋・冬学期に、連続講座「損害保険の実務と法」を実施しました。
 本講座は、損保協会の定款で「損害保険の普及啓発及び理解促進」が掲げられていることを踏まえ、2014年度から単位認定講座として開講しており、7回目となる今年度はリモート講義も織り交ぜて3、4年生を中心に71名の学生が受講し、損害保険についての知見を深めました。
 2020年10月から2021年2月まで計15回の講義は損害保険の仕組みや意義、損害保険が日常生活や社会・経済において果たす役割、国際化への対応、保険販売の現状、損害保険会社の経営などについて、各社の特徴的な取組み等にも触れながら学習できるよう構成し、講師は損害保険会社の社員と損保協会職員が務めました。
 講義「保険募集に関する規定、保険販売の現状・課題」では、損保業界の募集・販売の現状と今後のあり方について、損保協会 栗山シニアフェローが、また、「傷害保険・医療保険・介護保険と法」では、新型コロナウイルス感染症への対応について、あいおいニッセイ同和損保社の小川業務推進マネージャーにご紹介いただきました。また、東京海上日動社の長谷グループリーダーから、「損害保険会社の商品開発」において、産業の成長をアシストする商品開発のプロセス等をお話しいただきました。さらに三井住友海上社の大谷課長からは、「損害保険会社の機構と業務」において、営業部門や損害サービス部門以外の部門など損害保険会社の業務の全容をご紹介いたしました。さらに、「保険金支払い業務の実務について」では、損保ジャパン社の大塚主査から、損害保険が経済活動の根幹を支えていること、モラルリスクや保険犯罪への取り組み等をお話しいただきました。
 学生からは、「将来、必ず保険を購入する時が来るので、もっと関心を持たなければいけないと思った」、「保険と社会との接点をさまざまに学べ、保険の機能が理解できた」、「保険事業が持つ公共性が、いろいろな法規制の根拠になっていることが理解できた。将来にわたって保険の学び方を理解できたような気がする」などの感想が寄せられ、受講した全ての学生がアンケートにおいて、後輩に「受講を勧めたい」と回答を寄せてくれました。
 損保協会近畿支部は、引き続き、損害保険リテラシーの向上に資する取り組みを推進してまいります。

講義概要
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
保険募集に関する規定等について
栗山シニアフェロー
傷害保険・医療保険・介護保険と法について
小川業務推進マネージャー
損害保険会社の商品開発について
長谷グループリーダー
損害保険会社の機構と業務について
大谷課長
保険金支払い業務の実務について
大塚主査
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