和歌山県損害保険防犯対策連絡協議会総会を開催

~損害保険事業の健全な発展のため、損保業界と関係機関が連携することの重要性を確認~

 日本損害保険協会近畿支部委員会(委員長:藤原 剛・三井住友海上火災保険株式会社常務執行役員 関西地区担当)では、6月14日(火)和歌山市内で、令和4年度和歌山県損害保険防犯対策連絡協議会総会を開催し、来賓・顧問・会員など36名の出席がありました。
 総会開会に際し、和歌山県損害保険防犯対策連絡協議会の西村 務会長(三井住友海上火災保険株式会社和歌山支店長)から、関係各位の連携・協力に謝辞を伝えるとともに、「依然として悪質・巧妙な手口が暗躍している中、和歌山県警察には保険金詐欺事件の検挙にご尽力をいただいており、昨年も水増し請求をして保険金を不正に受け取っていた整骨院関係者などを検挙いただいている。保険犯罪に対する強い姿勢が、保険金不正請求の撲滅に対して大きな警鐘となっていることに深く感謝申し上げます。」との挨拶がありました。
 ご来賓である和歌山県弁護士会の山岡 大 会長からは、「弁護士特約の普及や弁護士の数の増大も寄与し、損保の職員が不当不正請求に遭遇する場面も減少してきている中、反社会的勢力に対しては初動の対応が重要であり、今後も情報交換とスキルに磨きをかけることが求められている。本協議会の意義は大きなものがあり、弁護士会としても協力したい。」とのご挨拶がありました。また同じくご来賓で和歌山県損害保険代理業協会の槇野 隆章副会長からは、『自動車盗難防止の取組みや「子ども110番の家」の取組みなどを通じ、共に防犯に資する取り組みを進めてまいりたい。』とのご挨拶がありました。
 当協議会顧問である和歌山県警察本部の大高 圭司刑事部長からは、「暴力団分裂抗争以降も、介入の余地を許さない情報連携・相互情報交換が必要。交通事故保険金の不正請求の撲滅に向けて断固たる態度で取り組んで行く所存なので、引き続き連携をお願いしたい。」とのご挨拶がありました。
 続いて、当協議会の 山本 幹事(損保ジャパン社)から、令和3年度の活動報告および令和4年度の活動計画の提案があり、令和4年度も保険金詐欺の疑いが持たれる事故多発者、ならびに保険金請求において不正・不当な請求を行う業者等の情報交換と対策等に取り組むことが満場一致で承認されました。
 次いで、当協議会の小林 幹事(AIG損保社)から、「損害保険事業の社会公共性に鑑み、警察との緊密な連携のもとにあらゆる暴力や犯罪を排除し、事業の健全な発展をはかる」旨の決議文が読み上げられ全員一致で採択し、その意思を確固たるものにしました。
 総会後の講演では、和歌山県弁護士会民暴・非弁対策委員会の藤田 隼輝委員長から「損害保険業界における反社会的勢力対応」と題して、反社会的勢力排除の取組みや不当要求行為とその対応について、事例を挙げながら講演いただきました。続いて和歌山県警察本部刑事部組織犯罪対策課の中西 哲也課長補佐から「最近の暴力団情勢について」と題して暴対法の効果と構成員数の状況、脅迫から詐欺への手法の変化など、スライドを交えて講話をいただきました。
 当協会近畿支部では、和歌山県警察本部や関係諸機関・団体と連携し、民事介入暴力対策および不当不正請求対策を進め、健全な損害保険事業の運営を通じた地域の安全・安心に貢献してまいります。なお、総会の概要は次の通りです。

令和4年度 和歌山県損害保険防犯対策連絡協議会総会 式次第


会場の様子
開会挨拶をする西村会長(三井住友海上社)
活動報告を行う山本幹事(損保ジャパン社)
役員改選を提案する松本幹事(共栄火災社)
決議文を読み上げる小林幹事(AIG損保社)
閉会挨拶をする石田副会長(東京海上日動社)
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