千葉県自動車盗難等防止対策協議会総会を開催

自動車盗難認知件数増加で取組み継続の決意新たに

 千葉県自動車盗難等防止対策協議会(会長:加藤 勇・千葉日産株式会社代表取締役社長)では、11月10日(木)に千葉市のポートプラザちばで、第13回千葉県自動車盗難等防止対策協議会総会を開催しました。

 当日は、自動車関係団体や千葉県警察本部等、当協議会の会員機関・団体から32名が出席し、当協議会事務局長の日本損害保険協会南関東支部千葉損保会 吉田 正子 会長(東京海上日動火災保険株式会社 執行役員千葉支店長)の司会で進められました。

 冒頭、加藤会長が開会挨拶し、前年に比べ県内の自動車盗難認知件数が増加している状況に触れ、「当協議会として引き続き自動車ユーザーへの啓発、防犯機器の普及・促進、駐車場の防犯対策、マスコミを通じた啓発といった各種取り組みについて、警察、県をはじめとした関係行政機関と自動車関連団体が協力してより実効性の高い施策を検討・実施していきたい。」と述べました。

 続いて、当協議会の参与を務める千葉県警生活安全部 向後 忠男 参事官 兼 犯罪抑止戦略官が挨拶し、刑事部捜査第三課 鈴木 薫 課長補佐が千葉県における自動車盗難の現状について報告しました。
 鈴木課長補佐は、直近の自動車盗難の認知件数、検挙件数、車種別被害件数、駐車場所別被害件数などのほか、下見のうえ複数人で犯行に及び、マイナスドライバーや電気ドリル等の工具を使い数分で盗難してしまうという手口を紹介し、1.必ず施錠し、駐車後も警戒を怠らない。不審者や不審車両を見かけたら通報する。2.盗難被害認知時は速やかに警察に届け出る。3.照明があり死角のない、ゲートに防犯カメラが設置されている場所に駐車し、車両にイモビライザーやハンドルロック等の盗難防止装置を付ける。4.キーシリンダーやドアをこじ開けた形跡があるなど、盗難車の疑いがある車両を発見したら通報する、という4つの対策を呼びかけました。

 議事では、2015年度 活動報告と2016年度 活動方針が承認され、当協議会として自動車盗難等防止のための広報啓発や自動車盗難等防止のための環境整備促進、自動車盗難防止装置の普及促進等に引き続き取り組むほか、各団体においても独自の活動を実施していくことを確認しました。

 最後に、当支部 横尾 修一 事務局長が自動車盗難の現状と今後の対策課題について事例発表し、キーあり盗難減少に向けた啓発や複数の盗難対策の必要性を訴えました。

 千葉県では、2013年に自動車盗難認知件数が3,295件で全国ワースト1となって以降、千葉県警察本部や当協議会の取組みなどにより順調に減少を続けていましたが、本年1月から10月末までの盗難認知件数は1,333件(対前年同期比261件・24.3%増)で、全国ワースト3位となっています。

 当支部では、当協議会の事務局として、協議会の運営や10月7日の「盗難防止の日」の街頭活動等を通じて、千葉県警察本部等とも連携し、引き続き自動車盗難防止対策の周知と自動車盗難減少へ向けた活動を推進していきます。

加藤会長の開会挨拶
向後参事官 兼 犯罪抑止戦略官の参与挨拶
鈴木課長補佐の情勢報告
横尾事務局長の事例報告
司会進行する吉田事務局長
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