離島への軽消防自動車寄贈式を消防庁で開催
~消防庁 稲山長官、国土交通省 野村国土政策局長、全国離島振興協議会 荒木会長らが出席~

 日本損害保険協会(会長:原 典之)では、10月5日(木)に消防庁長官室で、「離島に対する小型動力ポンプ付軽消防自動車寄贈式」を行いました。寄贈式には、当協会の堀 政良 専務理事、消防庁の稲山 博司 長官、国土交通省の野村 正史 国土政策局長、全国離島振興協議会の荒木 耕治 会長(屋久島町長)らが出席しました。

 堀専務理事から荒木会長に寄贈目録を手渡し、巨大災害の発生懸念が高まる中で、今後も一層防災事業の取組みを推進していくとの決意を述べるとともに、「今回寄贈する軽消防自動車が離島住民の安心、防災意識の向上および地域防災力の向上に貢献することを祈念する」との挨拶がありました。

 稲山長官からは、消防活動をめぐる環境が厳しくなっている中で、本事業は、離島消防団の意識高揚と離島住民の安心に資する事業であると高く評価され、「長年にわたる離島への軽消防自動車寄贈の継続について、改めて感謝申し上げる」との挨拶が述べられました。

 野村国土政策局長は、離島は他の地域から支援を受けにくく、また、道路が狭く坂道が多いといった離島特有の道路環境を挙げ、「機動的な軽消防自動車は、離島住民の安全のためにいろんな場面で活躍が期待でき、長年の寄贈について、改めて感謝申し上げる」との挨拶が述べられました。

 荒木会長からは、離島においては必要十分な防災体制の構築が難しいとの現状を触れ、「寄贈車両を十二分に活用し、離島住民が安心して暮らせる豊かな離島地域社会の建設に努めたい」との謝辞がありました。

 今後は、2018年2月~3月に寄贈車両が配備される沖縄県竹富町(竹富島)で、当協会、消防庁、全国離島振興協議会、竹富町関係者等の出席のもと、寄贈式を実施する予定です。

レプリカキー贈呈:(左から)野村国土政策局長、荒木会長、堀専務理事、稲山長官
出席者による記念撮影

(参考)軽消防自動車の寄贈事業

  • 2017年度は、全国10市区町村(離島を除く)および離島7市町村に小型動力ポンプ付軽消防自動車17台を寄贈
  • 全国の消防力の強化・拡充に協力するため、今年度寄贈分を含め、1952年度から全国の市区町村に消防車を2,712台、1982年度から離島に軽消防自動車などの消防資機材を717台(軽消防自動車200台、小型動力ポンプ517台)寄贈。寄贈累計は3,429台(消防車2,912台、小型動力ポンプ517台)

2017年度 軽消防自動車寄贈先一覧

<市区町村(離島を除く):10台>

1

青森県

鶴田町(つるたまち)

2

神奈川県

南足柄市(みなみあしがらし)

3

新潟県

糸魚川市(いといがわし)

4

富山県

魚津市(うおづし)

5

静岡県

森町(もりまち)

6

奈良県

東吉野村(ひがしよしのむら)

7

鳥取県

倉吉市(くらよしし)

8

徳島県

美馬市(みまし)

9

高知県

香南市(こうなんし)

10

宮崎県

諸塚村(もろつかそん)

<離島:7台>

1

東京都

小笠原村(おがさわらむら)

父島(ちちじま)

2

新潟県

粟島浦村(あわしまうらむら)

粟島(あわしま)

3

香川県

直島町(なおしまちょう)

直島(なおしま)

4

愛媛県

宇和島市(うわじまし)

日振島(ひぶりじま)

5

長崎県

新上五島町(しんかみごとうちょう)

若松島(わかまつじま)

6

鹿児島県

薩摩川内市(さつませんだいし)

下甑島(しもこしきじま)

7

沖縄県

竹富町(たけとみちょう)

竹富島(たけとみじま)

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