九州災害情報(報道)研究会シンポジウム
市民と考えるこれからの災害報道 ~激甚化する自然災害から命を守るには~
2018年度 地域防災力向上取組み in 福岡

●日時:2018年11月3日(土) 13:00~17:15
●会場:福岡ビル大ホール
●参加者数:200名(一般市民)
●主催等:(主催)九州災害情報(報道)研究会
●開催趣旨:日本損害保険協会九州支部は、九州災害情報(報道)研究会の活動に参画しており、同研究会が開催したシンポジウムをサポートするとともに、災害に係る損害保険による補償について報告を行いました。

<九州災害情報(報道)研究会>九州地方の防災・減災に資することを目的として、迅速な災害情報の提供あるいは自然災害への防災対策の周知等を通じて、災害への理解促進を図り、災害時の避難行動につなげる取組みを推進する研究機関・防災機関・九州管内の報道機関のメンバーによって構成されています。

講演

激甚化する自然災害と命を守る災害情報

●講師:弟子丸 卓也氏(気象庁・福岡管区気象台長)
●概要:
・昨今の気象変動により、集中豪雨が増加傾向にある。防災気象情報は時間を追って段階的に発表されるが、直前になればなるほど、精緻な予測ができる。
との発表がありました。

報告

●概要:
・日本損害保険協会九州支部の木舟事務局長から、災害への備えとしての損害保険と題して、過去の地震・風水災の保険金支払状況や会員会社・行政による水害の備えに関する意識調査の結果の紹介を踏まえ、災害からの復旧、復興には損害保険による事前の備えが有効であるとのアピールを行いました。

パネルディスカッション

私が今、いちばん大切にしていること

●出演者:
 コーディネーター 持留 英樹氏(KBC報道部編集長)
 パネリスト 吉竹 顕彰氏(NHK気象予報士)
  龍山 康朗氏(RKB気象予報士)
  佐藤 栄作氏(KBC気象予報士)
  益山 美保氏(TNC気象予報士)
  米倉 絵美氏(FBS気象予報士)
●概要:
・テレビ各局の気象予報士によるパネル討論が行われコーディネーターの持留英樹氏(KBC九州朝日放送報道部編集長)からは、まとめとして、「地球温暖化が何らか影響を及ぼしているという点が、皆さんの一致した意見。また、テクノロジーの進化で体感的に激甚化を感じることが増えている。」
との発言がありました。

パネルディスカッションの様子

命を守る災害報道とは

●出演者:
 コーディネーター 松尾 一郎氏(東京大学大学院情報学環客員教授)
 パネリスト 藤巻 浩之氏(九州地方整備局企画部長)
  千葉 剛輝氏(福岡管区気象台気象防災部長)
  奥園 秀史氏(福岡県総務部防災危機管理局長)
  入江 さやか氏(NHK放送文化研究所上級研究員)
  坂田 周大氏(RKBキャスター)
  長岡 大雅氏(KBCキャスター)
  山口 喜久一郎氏(TNCキャスター)
  山本 圭介氏(TVQキャスター)
  若林 麻衣子氏(FBSキャスター)
●概要:
・災害情報の出し手である各機関の代表者と視聴者に伝える立場の各局キャスターによるパネルディスカッションが行われ、コーディネーターの松尾一郎氏(東京大学大学院情報学環客員教授)からは、「山口キャスターからの提案があった映像データの共有について、行政の職員数を踏まえると、職員が各地で撮った映像をマスコミ間で共有できる仕組みを実際につくれるのではないか。」
との発言がありました。

パネルディスカッションの様子

講師等の肩書きはイベント開催当時のものです。

更新:2018.10.16(業務企画部 啓発・教育・防災グループ)

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