この交差点は、交差する道路は双方とも車線数が多いため、面積が大きい四差路交差点である。明治橋方面からの南進道路と都南大橋方面からの北進道路は、交差点付近でそれぞれ緩い上り坂となっている。盛岡市を縦断する国道4号盛岡バイパスと、遠野方面への幹線道路である国道396号が北上川に架かる橋の袂で出合う交差点。国道396号から国道4号への右折レーンは2車線となっている。交通量は多く、特に通勤時間帯や土日は渋滞している。

この交差点は、重傷事故が1件、軽傷事故が3件発生している。第一当事者の年代は、64歳以下が3人、65歳〜74歳が1人となっている。

【右折事故】
要因：対向車の確認に気をとられて、交差点出口付近を通行中の自転車を見落としたことによる。
予防方策：運転者は十字路交差点を右折する際には、十分に速度を落とし、対向車の有無だけではなく、交差点出口付近を通行中の自転車や横断歩行者の存在を意識した安全確認を行う。特に右折レーンが複数ある場合は、より広い範囲を意識して確認する。
予防方策：自転車は交差点を進行する際には、信号が青でも右左折進行してくる車があることを認識して走行する。

【右折車と直進車の事故】
要因：交差点出口付近の確認に気をとられ、対向車を見落としたことによる。
予防方策：面積が大きい十字路交差点では、より広範囲の安全確認を行うとともに、余裕を持った運転行動をとる。